田中大貴

「2人ともスマートで頭が良い選手。信頼している2人」

本日、日本バスケットボール協会は東京オリンピックに出場する男子日本代表チーム内定選手12名を発表した。

注目された帰化選手枠にはライアン・ロシターではなくギャビン・エドワーズが選ばれた。指揮官のフリオ・ラマスは「3ポイントシュートやフェイダウェイ、ピック&ロールでのダイブなど、良い要素が揃っている。ディフェンスやリバウンドでも貢献してくれる選手で(渡邊)雄太や(八村)と良い連携が取れるように期待している」と選考理由を語った。

また、2019年のワールドカップと同様に2人がキャプテンを務める『ダブルキャプテン体制』が取られることになり、田中大貴と渡邊がその役目を任された。

ラマスヘッドコーチは「2人ともスマートで頭が良い選手。私が伝えたいことをすぐに理解し、行動できる。信頼している2人」と評すとともに、それぞれの選出理由をこのように語った。

「大貴は私の体制になって以降ずっとチームにいる選手で、私が何を求めているかを間近で聞いてきた。理解度が高いので、それをすぐに吸収できる。今まで以上にフィジカルコンディションもに良い状態にあって、私の伝えたいことが分かっている選手」

「雄太は純日本人として、NBAという大きな目標に向けてくじけずに挑戦し続けた。そして、その結果をつかみ取った姿は選手たちの気持ちを高ぶらせ、伝わるものも多いのではないかと思った」

国際強化試合『日本生命カップ2021』沖縄大会が迫っており、日本は7月7日にハンガリー代表と、9日にベルギー代表と、11日にフィンランド代表と戦う。渡邊は7月7日までにはチームに合流する予定だが、八村と馬場は7月中旬に合流する予定のため、沖縄大会の出場は難しいという。

東京オリンピックではアルゼンチン、スペイン、スロベニアとグループリーグで戦う。ラマスヘッドコーチは「彼らの中にはオリンピック優勝やNBAチャンピオンを経験している選手もいる。でもそれは考えずに、今回のオリンピックを楽しみながら、代表として恥じない内容のプレーを見せてほしい」と意気込んだ。

東京オリンピック内定メンバー12名
2 富樫勇樹(PG/167cm65kg/千葉ジェッツ)
6 比江島慎(SG/191cm88kg/宇都宮ブレックス)
8 八村塁(SF/203cm102kg/ウィザーズ)
9 ベンドラメ礼生(PG/186cm80kg/サンロッカーズ渋谷)
12 渡邊雄太(SF/206cm93kg/ラプターズ)
14 金丸晃輔(SG/192cm88kg/島根スサノオマジック)
18 馬場雄大(SF/198cm90kg/メルボルンユナイテッド)
23 ギャビン・エドワーズ(PF/206cm110kg/千葉ジェッツ)
24 田中大貴(SG/192cm93kg/アルバルク東京)
32 シェーファー・アヴィ幸樹(C/206cm107kg/シーホース三河)
34 渡邉飛勇(PF/207cm106kg/琉球ゴールデンキングス)
88 張本天傑(SF/198cm102kg/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)