選手は暫定ヘッドコーチのネイト・マクミランの続投を希望
今シーズン開幕時点でのホークスに対する評価は、良くてプレーオフ争いに加われるかどうかだった。しかし、蓋を開けてみれば、シーズン途中にヘッドコーチを交代したものの、下馬評を大きく覆し、6年ぶりにカンファレンスファイナルまで駒を進めた。
現地3日、ホークスはバックスに107-118で敗れてシリーズ敗退が決定。第4、5戦を足首の負傷で欠場したトレイ・ヤングは第6戦に強行出場したが、フィールドゴール17本中4本成功の14得点9アシストと本来の実力を発揮できず、経験で上回るバックスの前に涙をのんだ。
ヤングは、試合後の会見で「これが始まりになる」と、シーズンを振り返った。「多くのことを成し遂げられた。ウチの選手は若いし、みんな、これが始まりになることを分かっている。ファンにも、アトランタの人たちにも楽しんでもらえた。これからも、今のような流れを維持したい」
シーズンが終わったばかりとはいえ、ホークスは早々に暫定ヘッドコーチとしてチームをカンファレンスファイナルに導いたネイト・マクミランの去就について決断を下さなくてはならない。ヤングは「暫定という肩書きは、もうすぐなくなるだろうね」と、マクミランの続投を支持している。
ヤングと同様にチームの主力であるジョン・コリンズも「もしネイトが来シーズンのヘッドコーチではなかったら、酷くショックを受けると思う」と語り、同じく続投を希望。
選手たちから支持されているマクミランは「このチームは、NBAに衝撃を与えた」と、選手たちを称えた。今後についても「私が今の仕事を引き受けた時点では、今シーズン終了までという話だった。シーズンが終わってから今後について話し合う予定だったので、もうシーズンが終わった以上、近いうちに話し合うことになる。このグループとは、楽しみながら仕事ができた。球団との仕事も良い形でできた」と語っている。
若手が中心のホークスの再建には、あと数年はかかると言われていた。だが、逆境にも負けず、リーグ屈指の勝負強さを誇るヤングを中心に、このプレーオフを通じて大きく飛躍した。夏の補強次第だとしても、来シーズンは東のダークホースとして、開幕から注目されるに違いない。