パトリック・ベバリー

クラウダー「あの瞬間以上の敗北のサインはない」

クリッパーズはサンズとのカンファレンスファイナルに2勝4敗で敗れて今シーズンを終えた。エースのカワイ・レナードが欠場を続ける中でのカンファレンスファイナル進出、スモールラインナップで2勝を手にしたことを考えれば善戦したと言えるだろう。

持ち味のディフェンスだけでなく、オフェンス面でも内外から得点を重ねたパトリック・ベバリーの存在はクリッパーズにとって欠かせなかった。しかし、感情のコントロールを失ったベバリーの行為は見過ごせるものではない。

第6戦の最終クォーター残り6分を切った場面、クリス・ポールに3ポイントシュートを決められ、92-118と試合をほぼ決定づけられたクリッパーズはタイムアウトを要求。ベバリーはベンチに戻る際にポールを後ろから突き飛ばし、フレグラントファウルをコールされて退場処分となった。

ベバリーはその後、自身のツイッターで「感情が最高潮に達してしまった。僕が悪かった。ファイナル進出おめでとう、幸運を祈る」とポールに向けて謝罪のコメントを投稿した。

ポールのチームメート、ジェイ・クラウダーは試合後にその瞬間について触れ、「僕らが彼らを壊したんだ。あの瞬間以上の敗北のサインはない。良い気分だったよ」とコメントし、勝負が決した瞬間と振り返った。

ベバリーは己の愚行を反省したが、NBAはベバリーに1試合の出場停止処分を下した。来シーズンの最初の1試合に出場できないことになるため、ベバリーは開幕戦を欠場せざるを得なくなる。