ジェイソン・テイタム

写真=Getty Images

指揮官はポジションが同じ2選手をどう使うか

2018-19シーズンの東カンファレンス優勝候補に挙げられているセルティックスで特に注目されるているのは、重傷から復帰するゴードン・ヘイワードだ。

昨年のオフに4年1億2800万ドル(約142億円)という大型契約を結んだヘイワードは、カイリー・アービング、アル・ホーフォードと『ビッグ3』を結成し、名門を引っ張ると見られていた。しかし、キャバリアーズとの開幕戦で左足の脛骨骨折、足首脱臼というアクシデントに見舞われ、残り試合を全休する破目に。幸い大事には至らず、ヘイワードは順調に回復し、すでに実戦形式の練習を開始。来月のトレーニングキャンプには万全の状態で参加できる見込みとなっている。

そのヘイワードの復帰を、2年目のジェイソン・テイタムも楽しみにしている。『BostonGlobe』とのインタビューで、テイタムはヘイワードの復帰について、「チームに武器が増える。昨シーズンは、彼がいない状態で戦ったからね」とコメント。「彼の復帰を楽しみにしているんだ。彼が加わることで、どういうプレーができるかは見当もつかない。でも、彼がいなくても僕たちは東の2位でレギュラーシーズンを終えられたわけだから、とても楽しみだね」

ヘイワードと同じスモールフォワードが適正ポジションのテイタムは、ベテランの負傷離脱によりチャンスを得た。その結果、昨シーズンの新人王レースを盛り上げ、1年目に大きく評価を上げることとなった。ヘイワードが復帰する今シーズンのラインナップがどうなるかは、キャンプ、プレシーズンを経て決まるが、2人を同時に先発に起用して機能させられるかどうかは、ヘッドコーチのブラッド・スティーブンスにかかっている。

ヘイワードが離脱して以降、アービングとホーフォードが若手を引っ張り、築いたケミストリーは強力だった。2年目のテイタムの成長もさることながら、ヘイワードが加わることでどういう変化が生まれるかにも注目だ。