リラードと通ずる『Mr.ビッグショット』
前テリー・ストッツヘッドコーチの後任探しを続けていたトレイルブレイザーズは、現在クリッパーズのアシスタントコーチを務めるチャウンシー・ビラップスと5年契約を結んだ。
ビラップスは現役時代に5度オールスターに選出され、2004年にはピストンズでリーグ優勝を経験し、ファイナルMVPを受賞した。抜群の勝負強さを持ち『Mr.ビッグショット』の愛称で知られ、エースのデイミアン・リラードと通ずるところがある。リラードは新ヘッドコーチ候補にビラップスを推薦していたため、その願いが叶った形となった。
ビラップスはヘッドコーチ就任にあたり、以下の声明を発表している。「ポートランドは特別な場所であり、ユニークなフランチャイズだ。ファンの皆さんの情熱と知識が、競技者としての私の能力を最大限に引き出してくれるので、選手としてこの地でプレーすることが大好きだった。ポートランドのコミュニティにかかわることを楽しみにしている」
ヘッドコーチ経験こそないビラップスだがリーダーシップには定評があり、2017年にはキャバリアーズのGM候補に挙がり、今シーズン開幕前にもペイサーズのヘッドコーチ候補に挙がるなどリーグ内での評価は高い。ブレイザーズのニール・オルシーGMはそんなビラップスをNBAで出会った最高のリーダーの一人と考えている。関係者によれば、オルシーのこうした考えとリラードの支持が、ビラップスがブレイザーズのヘッドコーチを引き受ける理由の一つになったという。
ビラップスはリラードとCJ・マッカラムを中心としたリーグトップクラスのオフェンスを継続しつつ、リーグ最低レベルだったディフェンスを向上させていく必要がある。明日、ポートランドで就任会見が行われる。