クリス・ポール

1993年以来、28年ぶりのファイナル進出に王手

現地26日にステイプルズ・センターで行われた西カンファレンスファイナル第4戦、サンズvsクリッパーズはディフェンスがオフェンスを上回る超ロースコアの展開の末、サンズが84-80で勝利した。この勝利で、サンズはシリーズを3勝1敗とし、NBAファイナル進出に王手をかけた。

82-80で迎えた第4クォーター残り1.3秒に決勝フリースローを沈めたサンズのクリス・ポールは「クレージーな試合だった」と、試合後のインタビューで語った。ステイプルズ・センターは、2011-12シーズンから5年間クリッパーズに在籍したポールにとって庭のような会場だ。

「彼ら(クリッパーズ)は何がなんでも戦うチーム。自分にもこの会場で多くの試合に出場した経験がある。素晴らしいファンの前でプレーしてきた。まだやるべきことは残っているけれど、勝ててうれしい」

第4クォーター序盤から両チームともに約4分間も得点が決まらなかった。ポールはこうした展開について「点が欲しい状況で、自分たちも『点を決めないと』とヤキモキしていた」と語ると、近くにいたディアンドレ・エイトンを指差し「そんな時に守備で違いを作ったのが彼だ」と称えた。エイトンは19得点に加えてプレーオフでのキャリアハイとなる22リバウンド4ブロックで勝利に貢献した。

この日も、会場には熱狂的なサンズファンが駆けつけた。次の第5戦はサンズのホームであるフェニックスで開催される。ポールは「リーグベストのファン」と、サンズファンに感謝の気持ちを語った。

「次はホーム。リーグ最高のファンが待っていてくれる。素晴らしい雰囲気の中でやれるだろうね。今日の試合がタフなものになるのは分かっていた。(ステイプルズ・センターの観客席)セクション114から、愛情とエネルギー、声援を送ってもらった」

1993年以来となるファイナルまであと1勝に迫ったサンズがホームで決めるのか、それともクリッパーズが再びステイプルズ・センターで戦う権利を得るのか、第5戦は現地28日に行われる。