久しぶりの代表戦「身が引き締まる思いだった」
昨日、バスケットボール男子日本代表は『アジアカップ2021予選』でチャイニーズ・タイペイと対戦し、スタートダッシュに成功した日本はすべてのクォーターを上回り、98-61の快勝を収めた。
初戦の中国戦で出番のなかった田中大貴は先発に選ばれ、さらにはゲームキャプテンも任された。スタッツは3得点2リバウンド3アシストと突出していないが、出場時の得失点差がゲームハイの+38だったことが示すように、田中がコートに立っている時間帯は攻守ともに機能していた。
田中は「入りは良い形で入れたけど、ソフトになったりリバウンドを取られたり無駄な失点も多かった。試合全体を見れば点差をつけて勝ってますけど、それ以上に内容にこだわってやらないといけない」と総括。さらに「相手の問題もありますし、そこまで個人的に手ごたえをつかんだとは思っていない」と語ったように、格下相手からの勝利を手放しで喜ばなかった。
それでも、久しぶりの代表戦とあって田中は高揚していた。「国歌が流れる時に、日の丸を背負ってプレーできることのありがたみを感じました。なつかしく思えて身が引き締まる思いだった」
田中は本日行われる中国戦のロスターに選ばれた。敗れた初戦でエントリーから外れた田中は「ディフェンスは自分たちがやろうとしてたことをある程度見せれたと思うけど、オフェンスはどうしても上手くいかなくて点数が伸びなかった」と冷静に分析しつつ、「オフェンスにフォーカスして合宿をしてきたわけじゃないので、甘い言い方をすれば仕方がない部分もあったと思う」と個人的見解を示した。
「その場その場で良い判断をしていかないといけないし、それが自分の長所だと思っている」と語る田中は、リベンジが期待される本日の中国戦に向けてこのように意気込んだ。「ポイントガードで出る時間が多くなると思いますし、前回上手くいかなかった部分でもっとこうしたほうがいいと思うところがあります。一度対戦しているので前回よりも良くなっていなきゃダメですし、試合を重ねるごとに良くなっていきたい。前回負けているのでやり返して日本に戻りたいです」