シェーファー・アヴィ幸樹

チャイニーズ・タイペイ戦では11得点10リバウンドを記録

アジアカップ2021予選で6月18日、チャイニーズ・タイペイと対戦した男子日本代表は、オフェンス爆発により98-61で快勝した。

フィリピンで開催されている今回の予選、日本代表は16日の中国戦ではフィールドゴール62本中21本成功に留まり57-66と、ロースコアで敗戦。しかしこの試合では、3ポイントシュート30本中17本成功など中国戦とは正反対でシュートがよく入った。

この長距離砲の爆発はシュートタッチの良さもあるが、リバウンド争いで優位に立ったことも大きい。中国戦でのリバウンドは31-42と相手を下回ったが、この試合ではゴール下を支配し、16本のオフェンスリバウンドを含む44-27と主導権を握ったその立役者の一人はシェーファー・アヴィ幸樹で、4つのオフェンスリバウンドを含む10リバウンドを記録。オフェンスでもゴール下で着実に加点して11得点。24分の出場でダブル・ダブル、コートに立っている間の得失点差はチーム2位の+36だった。

試合後の会見で、シェーファーはチームのパフォーマンスについてこう語る。

「まず前半はチームとしてオフェンス、ディフェンスともに、とても良いと言える内容ではなかったです。いろいろと話し合い、何によりフォーカスすべきかコミュニケーションを取る必要がありました。後半はスコアが示すように、課題を修正することができました。ディフェンスが良くなり、オフェンスの遂行力も高くなりました」

前回の中国戦では5分半の出場で1得点1リバウンド1アシストに2ターンオーバーと精彩を欠いたが、そこから一変した自身のプレーについて、何よりもリバウンドを意識していたと明かす。

「前の試合は良い出来ではなく、少しフラストレーションもありました。今日も出だしはそんなに良くなかったですが、後半はより自分のできることに集中しました。それはこのゲームにおいてはリバウンドでした」

日本代表は今日、今予選では最後の試合となる中国戦を迎える。東京オリンピックで世界の強豪相手に勝利を挙げるためには、チーム全体の底上げが不可欠で、八村塁と渡邊雄太、馬場雄大の中心選手たちが不在とはいえアジアの中では結果を求めたい。

そして16日の雪辱を果たすには、いかにゴール下のリバウンド争いで渡り合えるかが重要となる。シェーファーの2試合続けてのステップアップに大いに期待したい。