写真=Getty Images

コービーのキャリア20年を称え、レイカーズが『引退記念リング』を贈る。

コービー・ブライアントのラストマッチからまだ3日あまり、いわゆる『コービー・ロス』状態のバスケットボールファンは少なくないだろう。

今シーズンのNBA最多となる60得点を記録し、最後の花道を飾ったコービー。そのレジェンドに、レイカーズが粋なプレゼントをした。

レイカーズは『コービー・ブライアント引退記念リング』を製作し、コービーとバネッサ夫人に贈呈。まるで優勝リングと同様に光り輝くリングの中央には、優勝した者しか触ることが許されないラリー・オブライエン・トロフィーと『LAKERS』の文字、そしてブライアントの優勝回数(5)を示すダイヤモンドが散りばめられている。それらを『KOBE』、『BRYANT』という文字が挟むデザインだ。

一方にはコービーがキャリアをスタートさせた1996~2005年まで着用した背番号8番のレイカーズ・ジャージーと『TWENTY YERS』という文字、反対側には愛称として知られる『BLACK MAMBA』という文字と2006~2016年まで着用した背番号24のジャージーが刻まれている。そして、毒蛇の鱗模様がリングの内側に彫ってある非常に凝ったデザインだ。

ブライアントは、憧れの対象だったマイケル・ジョーダンの通算優勝回数(6)に並び、そして超えることを目標にしていた。仮定の話になってしまうが、ブライアント在籍時2度目の黄金期の始まりとなった2008年のNBAファイナルでセルティックスに勝っていたら、『MJに並ぶ』という目標は達成されていた。

いずれにせよ、スリー・ピート(3連覇)と2連覇を達成したコービーのキャリアが輝かしいものであることに異論の余地はない。幻に終わった6個目のリングをコービーに──。レイカーズが功労者に向けた粋なプレゼントとなった。