ギャビン・エドワーズ

追い上げムードの中で痛恨のファウルアウト

バスケットボール男子日本代表のギャビン・エドワーズが『アジアカップ2021予選』の中国戦で代表デビューを飾った。しかし、57-66で敗れた試合結果と同様に、エドワーズによってはほろ苦いデビュー戦となった。試合後、「代表としては初めての試合で、今までと違う体験になることは分かっていた」とエドワーズは語ったが、その『違う体験』はネガティブな意味合いに振れた。

試合開始20秒で1つ目のファウルをコールされたエドワーズはその後もレフェリーの判定にアジャストできず、ファウルトラブルに苦しんだ。インサイドのパワープレーでスコアするシーンも見られたが、所属する千葉ジェッツで見せるような速攻や、柔らかいシュートタッチを披露することができず、本来持つ力を発揮できたとは言い難い。

最終クォーターには最大で22点のビハインドを背負ったが、攻守がようやく噛み合い7点差に縮める粘りを見せた。しかし、残り3分11秒、8点差の場面でエドワーズがファウルアウトになったことで、逆転の可能性は断たれた。

エドワーズは反省するとともに、これを貴重な経験ととらえた。「終盤に向けてリズムをつかんだけど、ファウルトラブルとなってしまったのはチームにとっても痛手だったと思う。連続得点を挙げて流れが良かっただけに。これは良くないことだったけど、自分にとって良い経験になった」

エドワーズは最終的に21分36秒のプレータイムで8得点6リバウンド3アシスト2スティール1ブロックを記録。3ターンオーバーを犯したが、出場時の得失点差は-1と、ファウルにさえ気を付けることができれば、さらに日本にとって大きな戦力になれるはずだ。

エドワーズは言う。「このような国際試合に出場することはみんなが夢見ることで、日本を代表してプレーできることを誇りに思う。連携は良くなっていると思うし、バブルも僕にとって初めてだけど、良い経験ができている」

トライアウトの意味合いも含まれているため悠長なことは言っていられない。それでも、今回の経験を糧に次戦で本来の力を発揮できれば、代表定着とともに日本の勝利を実現できるはずだ。