ヤニス・アデトクンボ

ネッツをシーズン最少得点に抑える堅守でシリーズ初勝利

現地10日にミルウォーキーで行われた東カンファレンスセミファイナル第3戦、ネッツvsバックスは、クリス・ミドルトンが35得点15リバウンド、ヤニス・アデトクンボが33得点14リバウンドを記録し、バックスが86-83で勝利した。

両チームともに積極的なディフェンスが機能していた一戦は、ホームのバックスが序盤にリードを21点(30-9)に広げ、一方的な試合になると思われたが、ネッツも挽回し1ポゼッション差に迫って前半を終えた。その後は2ポゼッション以上開かない接戦となり、勝負の行方は第4クォーター終盤のプレーに委ねられた。

80-80の同点で迎えた残り1分23秒、ケビン・デュラントの3ポイントシュートでネッツが勝ち越しに成功すると、すかさずバックスはミドルトンのレイアップで1点差に詰め寄る。その後、互いにシュートが決まらなかったものの、残り11秒にドリュー・ホリデーがドライブからレイアップをねじ込んでバックスが逆転。さらにミドルトンが残り2.1秒に2本のフリースローを成功させて86-83とすると、最後は守備に定評のあるPJ・タッカーがラストショットを託されたデュラントに張り付き、3ポイントシュートを決めさせず、バックスが接戦をモノにした。

アデトクンボは、試合後のインタビューで「お互いを信頼しているし、相手にとってタフなディフェンスを心がけた。最後はKDがボールを持つのはみんなが分かっていることだから、準備していた」と語った。またアデトクンボは、1年目から一緒にプレーしているミドルトンへの信頼を口にした。

「僕たちはもう8年も一緒にやっている。今日の試合がどういうものかは分かっていたし、しっかり準備していた。戦って、チームメートをプレーに絡ませ、守備でもチームの勝利に貢献できた。第4戦でも今日のようなプレーがしたい」

ミドルトンがゲームハイの35得点を挙げ、アデトクンボも33得点と続き、2人合計で68得点を記録した。86-83と超ロースコアゲームだったこともあり、2人の得点はチームの総得点の79%を占め、これはプレーオフ史上最高の数字となった。

ネッツ指揮官のスティーブ・ナッシュは、シーズン最少得点に抑えられたバックスの守備を称えた一方で、「オフェンスが機能しなくて負けたのは興味深い。どういう形であれどちらかが勝つ。今日は相手が勝ったということ。タフな試合で、リズムをつかめなかった」と振り返った。

第4戦は、現地13日に行われる。