「コービーのようなメンタリティの持ち主」
ジャズのドノバン・ミッチェルは、NBAデビューシーズンに周囲の予想をはるかに上回る活躍を見せてエースの座を不動のものにした。2017年のドラフト全体13位指名を受けたミッチェルは、平均20.5得点、3.7リバウンド、3.7アシスト、1.5スティールを記録し、セブンティシクサーズのベン・シモンズ、セルティックスのジェイソン・テイタムと新人王レースを盛り上げた。
今年のドラフトでも、トップ指名の対象ではないが、実力はルーキーの域を超えている『第二のミッチェル』探しが話題になっている。ドラフトを前に『NBA TV』の番組に出演したミッチェルは、その候補にクリッパーズが全体13位で指名したジェローム・ロビンソン、そしてスパーズが全体18位で指名したロニー・ウォーカー4世をピックアップ。特にウォーカー4世については「物静かな性格だけれど、勝負を決められるキラーだ」と語った。
「まるで、コービーのようなメンタリティの持ち主だ。彼がコービーのような選手になると言っているわけではないよ。僕が言っているのは、精神的な強さのこと。それに、彼は僕よりも背が高いしね」
独創的なヘアースタイルが特徴的なウォーカー4世は、ラスベガスでのサマーリーグで4試合に出場し、平均11.5得点、5.0リバウンド、1.5アシストを記録。切れ味鋭いドリブルから得点を決めるスラッシャータイプで、日々の練習に取り組む勤勉な姿勢も評価されている。
スパーズは、ドラフト1巡目の中位から下でも実力者を発掘する眼力を持ったチームだ。かつてはトニー・パーカー(2001年のドラフト全体28位)、カワイ・レナード(2011年のドラフト全体15位)を指名し、彼らはともにNBAトッププレーヤーに成長した。
ウォーカー4世が今シーズンの『サプライズ・ルーキー』として頭角を現せば、ミッチェルは選手の能力を見極める目も持っている、ということになる。