デュラント「確信を持っているなら、行動すべき」
NFLフォーティナイナーズのコリン・キャパニックの取った行動がきっかけとなり、現在NFLでは人種の不平等、白人警察官による黒人への暴力に対する抗議運動の輪が広がり始めている。この波はNBAにも届き、ウォリアーズの3選手が早くもキャパニックの行動への支持を表明した。
試合前の国歌斉唱中、立ったまま胸に手を当てるのではなく、キャパニックは両腕を組んだまま片膝を地面に付けるポーズを取ることで、差別、不平等、暴力というアメリカが抱える大きな問題に焦点を当てようとしている。
国への敬意を宣う国歌斉唱に抗うキャパニックには賛否両論あるものの、ウォリアーズのケビン・デュラントは、『San Jose Mercury News』に対し、「自分が確信を持っていることなら、立ち上がって行動に移すべき」とコメント。同じくステファン・カリーもキャパニックの行動を称えている。
ドレイモンド・グリーンも支持を表明した。NFLドルフィンズのオーナー、スティーブン・ロスが、NFLの試合前に行なわれた米同時多発テロから15年の節目となる追悼行事の国歌斉唱中、片膝を付く抗議行動を取ったチームの選手たちを支持すると明言したことに触れ、「多くの人が行動の裏にあるメッセージを無視して、行為そのものについてだけで判断しようとする中、ロスは選手のメッセージを支持した。議論されるようになって、行動を取る人たちが出てきたことはうれしい」とTwitterに投稿した。
カリーは、国歌斉唱での自分の行動について「おそらく立つと思う」と語る。だが、来月末に新シーズン開幕を迎えるNBAでも、何らかのアクションを起こす選手が現れるかもしれない。文化、宗教などの違いを受け入れ合うことで多様性が生まれているアメリカ国内の問題解決に向け、影響力を持つプロアスリートたちが、行動し始めている。