フランス行きが一度は決定するも、この契約を破棄して広島へ
広島ドラゴンフライズは今日、新たなヘッドコーチとしてカイル・ミリングと契約を結んだことを発表した。
ミリングはアメリカ出身で、これまでに主にフランスでヘッドコーチとして活躍し、2017-18シーズンにはフランス1部でクラブを4位、ユーロカップでもベスト16に導いた経験を持つ。今シーズンは横浜ビー・コルセアーズのヘッドコーチを務めた。新型コロナウイルスの影響でチーム合流が遅れた影響で開幕当初は大きく出遅れたが、その後は攻守が噛み合った。
そのミリングはフランスのチームに移ることを発表し、横浜を退団していたが、急転直下で来シーズンもBリーグで指揮を執ることになった。広島の岡崎修司GMは「カイルコーチはすでにフランスのクラブへの移籍契約があり、この契約を破棄してから、広島との契約となったため、このタイミングでの発表となりました」と経緯を説明している。
「オファーを出した理由はいくつかありますが、最大の理由は、自分の仕事に徹する『遂行力』を持ち、優れた『人格者』であったことです。チームを変革し、成長する上では、成長痛を伴います。カイルコーチは良い、悪いを明確にし、結果を出すために、時には厳しい意見も選手やスタッフに伝えていくことのできるヘッドコーチです。その中で、一人一人との信頼関係の構築にも努力を惜しまない姿勢も持ち合わせております」
そのミリングは次のようなコメントを発表している。「非常にわくわくするとともに、栄誉なことであると感じています。名誉と尊厳のある広島という街を代表するクラブとして、守りを第一とする意識と、忍耐強さを持ち込みます。私を信じてくれたクラブ首脳陣に感謝しています。広島に行き、次のシーズンに向けて準備を始める時を待ちきれません」