八村塁

カリーやベンチメンバーが奮起しエンビードの穴を埋める

プレーオフファーストラウンド、セブンティシクサーズとの第5戦に挑んだウィザーズ。ジョエル・エンビードが欠場したものの、プレーオフキャリアハイの30得点を挙げたセス・カリーを含む6人に2桁得点を許し、後半に失速して112-129で敗れた。これで1勝4敗となり、ファーストラウンド敗退が決まった。

序盤はウィザーズのペースで試合が進むも、第2クォーターのラストポゼッションでダニー・グリーンに3ポイントシュートを許し、2点ビハインドで前半を終えた。後半に入ると、カリーに12連続得点を許すなど、徐々にシクサーズの流れに。ブラッドリー・ビールもペースアップし追撃するが、速攻を狙った八村へのパスをカットされ、ベン・シモンズにバスケット・カウントを許すなど、ターンオーバーから失点し波に乗れない。そして、バックアップセンターのドワイト・ハワードにインサイドを支配され、2桁のビハインドを背負った。

シクサーズが主力を休ませている時間帯に点差を詰めたかったが、フルカン・コルクマズやジョージ・ヒルなどセカンドユニットの壁を崩せない。ビールが抑えられ得点が伸び悩んだウィザーズに対し、シクサーズは勝負どころでトバイアス・ハリスやシモンズがしっかりと加点した。そして残り4分13秒、ハリスにフローターを決められ、ビハインドが20を超えたところでビールとラッセル・ウェストブルックを下げ、白旗を上げた。

その後、ファーストオプションとなった八村が積極的にアタックし6連続得点を挙げるが、勝敗を覆すには至らず、残り1分40秒にベンチへと下げられた。

シクサーズはセンターも務めたシモンズが19得点10リバウンド11アシスト2ブロックを記録するトリプル・ダブルを達成。カリーが3本の3ポイントシュートを含む30得点、ハリスも28得点を記録し、ハワードが12得点3ブロックとエンビードの穴を全員で埋めた。

八村は両チーム最長の43分間コートに立ち続け、21得点6リバウンド2アシストを記録したが、出場時の得失点差は-15だった。日本人選手として初めてプレーオフに出場し1勝も挙げたが、八村の2年目のシーズンが終了した。

なお、シクサーズはカンファレンスセミファイナルでニックスを4勝1敗で退けたホークスと対戦する。