篠崎澪&山本麻衣

高さのあるスイス相手にフィジカルでも負けず、終盤に突き放す

3人制バスケットボール『3×3』の東京オリンピック出場権を懸けた予選(OQT)は本日が最終日で、決勝トーナメントが行われている。女子準々決勝の初戦では日本代表が登場。スイスと対戦した。

グループリーグで対戦したオーストラリアやウクライナと同様に高さのあるスイスに対し、日本はフットワークで対抗する。最初の攻めで馬瓜ステファニーのオフボールスクリーンで抜け出した山本麻衣に篠崎澪がパスを合わせる連係プレーで先制。馬瓜がポストアップからスピンムーブで相手をかわしてゴール下を決め、馬瓜とのハンドオフで相手のマークが外れた瞬間を見逃さずに山本が2点シュートをねじ込んで、日本が先手を取った。

スイスのオフェンスはサイズのない山本とのミスマッチを狙うが、山本は完全に止めることはできなくても、フィジカルで押されても耐えて簡単にはゴール下に入れさせない。そこからダブルチームで囲い込んだり、パスを出したところを狙って引っ掛けたりと、スイスの攻めを妨げた。

身体能力に長けた馬瓜が休んでいる時間帯にはディフェンス、リバウンドで苦しむものの、運動量で相手を振り回すことでリードを保ち続ける。スイスのディフェンスも執拗で、これまでのように快調に得点が伸びたわけではなく、テクニカルファウルを取られたのを機に13-11まで詰め寄られるも、ここで馬瓜が山本とのピック&ロールから得点を挙げる。続くスイスの攻めでは馬瓜がブロックショット、こぼれたボールがコート外に出ようとしたところを篠崎がダイブしてマイボールにするディフェンスでのビッグプレーも飛び出した。

このあたりからスイスはスタミナ切れで足が動かなくなり、西岡里紗のミドルジャンパー、篠崎のドライブでの突破が決まって日本がリードを広げる。試合終了のブザーと同時に山本のディープツーが決まり、20-13で日本が勝利した。

これでベスト4進出。この大会の3位までに東京オリンピック出場権が与えられるため、今夜24時30分からの準決勝フランス戦に勝利するか、敗れても3位決定戦に勝利すれば目標達成となる。