宇都宮ブレックス

前半は互角も後半を54-38と圧倒

チャンピオンシップセミファイナル、宇都宮ブレックスvs川崎ブレイブサンダースのGAME2はセカンドチャンスポイントで21-11と圧倒し、最後まで3ポイントシュート成功率が落ちなかった宇都宮が96-78で勝利した。

川崎が長谷川技を先発起用し、LJ・ピークのアドバンテージを消しにかかったが、ピークは2本の3ポイントシュートを成功させ宇都宮が先手を取った。それでもピークが開始4分半で個人2つ目のファウルを犯してベンチに下がると、身長のミスマッチを突き、このクォーターだけで9得点を挙げたニック・ファジーカスの活躍で川崎が盛り返す。

ファジーカスがジェフ・ギブスから8秒バイオレーションを奪えば、宇都宮も24秒バイオレーションでお返しと、ともにディフェンス合戦の様相を呈す。インサイドとアウトサイドと対照的な攻め方となったが、10本中5本の3ポイントシュートを沈めた宇都宮が19-14とリードした。

第2クォーターに入ると、両チームともにノーマークのシュートがほとんど決まるなど、オフェンスがディフェンスを凌駕し始める。川崎インサイドのギャップを突き、長谷川がコーナースリーを確実に沈め、辻直人も続くなど、6本中5の3ポイントシュートを成功させて逆転に成功した。外が決まりだしたことで、バランス良くインサイドを狙うが、ピークの高速ヘルプに阻まれてターンオーバーを連発してしまい、突き放すには至らなかった。

宇都宮はピークの奮闘で悪い流れを断ち切ってトランジションに持ち込み、ファジーカスの戻りが遅れた際にはライアン・ロシターがセカンドチャンスポイントを挙げるなど、オフェンスリバウンドの破壊力を発揮。ラストポゼッション、ジョシュ・スコットが遠藤祐亮のこぼれ球を押し込み、42-40とリードして前半を折り返した。

宇都宮ブレックス

初戦と同様にセカンドチャンスポイントが鍵に

後半に入るとインサイドの攻防で上回った宇都宮が主導権を握る。ロシターとスコットがオフェンスリバウンドを奪取し、それを確実にセカンドチャンスポイントに繋げ、さらにギブスも強引なパワープレーからバスケット・カウントを誘発した。

ビッグラインナップの川崎にインサイドを攻められても、鵤誠司や遠藤がフィジカルで当たり負けせずギリギリで失点を防ぐ。9本のフリースローを決められたが、川崎のフィールドゴールを30.8%に抑えた。

竹内公輔の2度のオフェンスリバウンドから比江島慎が3ポイントシュートを沈めるビッグプレーも飛び出し、終盤にピークが連続で3ポイントシュートを成功させた宇都宮がリードを11点に広げ、最終クォーターを迎えた。

流れを変えたい川崎だったが、オフェンスリバウンドを取ってもゴール付近のシュートが決まらない。そして残り8分37秒、渡邉裕規にショットクロックギリギリで3ポイントシュートを決められ、16点差となったところで川崎は早くも最後のタイムアウトを使うことに。直後、辻が3ポイントシュートを沈めたが、藤井祐眞が接触プレーから足を痛め、マティアス・カルファニも接触プレーから交代を余儀なくされてしまう。さらにファジーカスが残り5分28秒で個人4つ目のファウルをコールされ、残り4分を残してチームファウルが5に達するなど、最後まで波に乗れなかった。

ギブスも3ポイントシュートを沈めるなど、最後までアウトサイドシュートの精度が落ちず、ディフェンスのインテンシティも保ち続けた宇都宮がリードを保ったまま試合終了となった。

2連勝で初年度以来のファイナル進出を決めた宇都宮。琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツの勝者とリーグ王者を争う。

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