千葉ジェッツを離れて新天地を求めるも、全盛期の復活ならず
信州ブレイブウォリアーズは今日、小野龍猛を自由交渉選手リストへ公示したことを発表した。
小野は197cmのサイズとスキル、試合の流れを読んでプレーを作り出すバスケIQを備えたフォワード。トヨタ自動車を経て2013年に千葉ジェッツに加入し、7シーズンの在籍でNBLからBリーグに環境が変わり、勝てなかった千葉がリーグ屈指の強豪になる過程でプレーしてきた。
キャプテンも務めて絶対的な主力だった小野だが、2018-19シーズン序盤に右手の舟状骨骨折して2カ月の欠場に。それまで不動のスタメンだったのがベンチスタートに回り、彼自身の調子も戻らないまま起用法も安定しなくなり、そのシーズンと翌シーズンまでプレータイムが半減。こうして昨年オフに小野は、新天地を求めて信州へと移籍した。
優勝チームから昇格チームへの移籍となったが、「千葉に移籍した時もbjからNBLに入って来たタイミングでやり甲斐を感じた」という性格であり、チームに求められることが何よりのモチベーション。それでも開幕3試合目からベンチに回り、51試合に出場して3.8得点、2.5リバウンドのスタッツを残したものの、スタメンは12試合でプレータイムも16.8分に留まったことで、全盛期のパフォーマンス復活とはならなかった。
チーム成績も20勝34敗と、昇格チームはどこも大苦戦を強いられることを考えれば今シーズンの信州は合格点を与えられるが、「自分がチームを勝たせる」という小野の思いが形になったとは言えない。
また信州は、アースフレンズ東京Zに期限付き移籍をしていた増子匠の契約満了、自由交渉選手リストへの公示も発表している。