終盤の3ポイントシュート連発で決着「僕らには信頼と経験がある」
ウォリアーズは勝てば西の8位が決まる試合でグリズリーズに競り勝った。同時に、ステフィン・カリーは2015-16シーズン以来の得点王を確定させている。先に試合を終えていたウィザーズのブラッドリー・ビールが25得点を挙げ、カリーは4得点でこれを上回ることができた。試合開始から4本連続でシュートを外したカリーだが、2つのアシストを記録して相手ディフェンスの目線を変えると、第1クォーター残り4分を切ってから連続でシュートを決めて得点王を確定させた。
その後も勢いは止まらない。ディロン・ブルックスの激しいマークを前にシュート確率は上がらなかったが、思い切り良く打ち続ける姿勢がブレることなく得点を積み重ねていく。第4クォーターにブルックスが得点面でも活躍して、ウォリアーズは最大17点のリードを溶かしてしまったが、残り6分にそのブルックスがファウルアウト。残り1分半、カリーが3本連続の3ポイントシュートを決めて109-97と突き放したところで勝負あり。
ブルックスのディフェンスに大いに苦戦しながらも、カリーは9本の3ポイントシュート成功を含む46得点を記録。前半は13得点だったが、第3クォーターに17得点、第4クォーターに16得点と両チームともにディフェンスが目立つ試合展開の中で突出した働きを見せた。40得点超えは今シーズン11回目だった。
ウォリアーズは39勝33敗でレギュラーシーズンを終えた。シーズン中盤まではディフェンスが安定せず、勝ったり負けたりを繰り返していたが、ここ1カ月は16勝6敗、最後は6連勝と良い形で締めている。ドレイモンド・グリーンは「大事な試合でこれだけのパフォーマンスを出せた。チームにとってはまた大きな自信になる」と語る。
そしてカリーはこう語る。「両チームともプレーオフのためにギアを上げた試合だった。ブルックスはアグレッシブなディフェンダーだし、チームとしてもウチのやりたいプレーを上手く崩してきた。僕はそれを乗り越えなきゃいけなかったけど、チームメートがスクリーンを僕のためにセットするとか援護してくれた。僕らには信頼と経験がある。オフェンスでもディフェンスでもお互いを信頼してプレーできていることが、今の結果に繋がっていると思う。全員がポストシーズンでもやってやる、って気持ちでいるよ」
8位が確定したウォリアーズはプレーイン・トーナメントで7位のチームと対戦する。7位はレイカーズかトレイルブレイザーズのいずれかで、最終戦で第6シードを取り損ねたチームと現地19日に一発勝負の試合を行う。ここに勝てば第7シードでプレーオフへ。ここで敗れても9位と10位(グリズリーズvsスパーズ)の勝者と現地21日に対戦し、勝てば第8シードでプレーオフに進む。