ウルブズ再建についても言及
現役時代にティンバーウルブズ、セルティックス、ネッツでプレーし、最後はNBAでプレーするチャンスを与えてくれたウルブズに戻って引退したケビン・ガーネットが、現地15日にバスケットボール殿堂入りを果たした。
式典での壇上に上がったガーネットは、開口一番「スピーチの順番を最初にしてもらいたかったのは、お年寄りも来ているから。もうすぐ寝る時間になってしまうよ。僕は、ビル・ラッセルにもスピーチを聞いてもらいたかったんだ」というジョークで会場を掴むと、選手としてのキャリア、半生を振り返り、家族、関係者、元チームメートらに感謝の気持ちを伝えた。
現役時代は熱血漢という言葉がぴったりだったガーネットは「これも母から譲り受けたもの。僕を批判するなら、母のことも批判してもらわないと」と再びジョークを交えつつ、母への感謝も口にした。
そして、1年目から12年所属したウルブズについても、「唯一の後悔は、優勝をもたらせなかったこと」と、その思いを吐露している。「ミネアポリスの皆さんには、チームを再建させるのを楽しみにしていると伝えたい。ティンバーウルブズ関係者、今日この場に来てくれているケビン・マクヘイルにも御礼を言いたい。ケブ、ありがとう。フリップ(故サンダース)、ありがとう。僕に色々と教えてくれて、力になってくれてありがとう。安らかに眠ってください」
「ミネソタ時代の唯一の後悔は、優勝をもたらせなかったことです。ですが、僕はミネアポリスを再建したい」
以前ウルブズの購入に関心を持っていたガーネットだったが、今年の3月に購入を断念したことを発表。スピーチでの発言によってウルブズ購入説が再燃するかもしれないが、自分を育ててくれた球団に優勝をもたらしたい、再建を望むという言葉に嘘偽りはないだろう。
ガーネットは、キャリア初優勝を成し遂げたセルティックスへの感謝を述べた際、チームメートだったポール・ピアースについても言及。2021年の殿堂入り候補の一人であるピアースに向かって、ガーネットは「来年は君がここに立つ番だ、ブラザー」と語りかけた。
そして、スピーチの最後には、同じ時代のNBAを盛り上げ、この日ともに殿堂入りを果たしたティム・ダンカン、故コービー・ブライアントに対するメッセージを送った。
「自分は、ハードにプレーし、バスケットボールに情熱を注いだ。ティミー、君に御礼を言いたい。それから君とコービーにおめでとうと言いたい。君らとのバトルは最高だった。本当に対戦を楽しみにしていたんだ。僕のレベルを高めてくれた君たちに感謝している。君と、コービーと一緒に殿堂入りを果たせたことは名誉でしかない。バネッサ(コービー夫人)、おめでとう。みんなのことを愛しているよ。僕の時間は以上です。どうもありがとう」