ケント・ベイズモア

非難轟々にもひるまず「ほんのジョークのつもり」

NBAの得点王レースはウォリアーズのステフィン・カリーが31.8得点でトップを走っており、ウィザーズのブラッドリー・ビールがそのすぐ背後を31.4得点で追っている。ビールは現地5月8日のペイサーズで50得点を記録したが、終盤にハムストリングの筋肉を傷め、その後の2試合も欠場。残り2試合のうち、現地14日のキャブズ戦の欠場も決まっている。

ビールが50得点を奪ったのと同じ日に、カリーはサンダーを相手に49得点を記録。ビールに差を詰めさせなかった。これに対してウォリアーズのチームメートであるケント・ベイズモアは、「29分で49得点も取るなんて信じられないよ」とカリーを称えたのだが、そこから余計な一言を発した。「追い付くためにハムストリングを痛めたヤツもいるみたいだけど」

この一言を聞き付けたビールは激怒し、「僕が何のためにプレーしているのか分かっていない」とツィート。また『ESPN』の番組でも「ステフが素晴らしい選手なのは認める。でも、僕はキャリア序盤にケガの多い選手と見なされていて、だからこそコンディションを保ち、戦い続けることにプライドを持っている。ケガについてからかわれるのは許せない」と怒りをぶちまけている。

SNSでの反応もベイズモアに非難轟々。それでも飄々とした彼は「ジョークが言えないのは困っちゃうな」と会見でボヤいた。「つまり僕はこういう軽口を叩くヤツで、悪意があるわけじゃない。カリーを称える意図しかなかったのに、手に負えなくなってしまった」

「からかうなと言われても、ほんのジョークのつもりだった。本気で彼のケガを馬鹿にしたわけじゃない。彼に悪いことが起きるよう願ったわけでもなく、大した意味もなく言っただけなんだ。今はこういう世の中だから、みんな敏感だよね。滅茶苦茶に叩かれているけど、Twitterの意見に付き合っている暇はないよ」

それでビールが許してくれるかどうか。次に対戦する機会があれば、2人がどんな態度を示すのかにも注目だ。