ダニー・グリーン

写真=Getty Images

スティーブ・ナッシュも駆けつけ若手にアドバイス

この夏、カワイ・レナードとともにスパーズからラプターズにトレードされたダニー・グリーンは、新天地でのシーズンに向け始動している。

グリーンは、自身のポッドキャスト番組『Inside the Green Room』で、ロサンゼルスにラプターズの若手を集めて行なった自主トレの様子について語った。

「チームの協力もあって、ロサンゼルスに皆で集まって練習した。若手のOG・アヌノビー、フレッド・バンブリート、デロン・ライト、ノーマン・パウエル、ロレンゾ・ブラウン、マラカイ・リチャードソンらも参加してくれたんだ。朝にシュート練習や、技術練習、ストレッチをして身体の状態を整えて、午後に実戦形式の練習をした。2部練習だったけれど、夕方の4時にはすべての練習を終えていた」と、グリーンは説明している。

また、練習後の夕食時間には、通算アシスト数(1万335)でNBA歴代3位の記録を持つスティーブ・ナッシュが現れ、若い選手たちの質問に答えてくれたという。「スティーブ・ナッシュが夕食に参加してくれて、若い選手に色々と話してくれた。彼は、若手からの質問にも答えてくれる素晴らしい人で、現役時代にやっていたルーティンも教えてくれた」

グリーンは、今でも人気の高いナッシュの魅力について、こう語る。「ファンは、スティーブや、ステフィン・カリー、バンブリートのような選手を好む。体格が大きいわけではないけれど、彼らは誰よりも強い競争心を持った選手たちで、ファンの皆も自分に近い存在として考えられるからだろうね。彼らのバスケットボールIQは非常に高い。それをアドバンテージとして生かしている。技術レベルも高くて、努力を欠かさない。人間離れした身体能力や、速さ、強さがなくても、一生懸命に努力して、バスケットボールを正しく理解している選手たちだ」

またグリーンは、2018-19シーズンについても触れ、「ウォリアーズが現在のベストチーム」とコメント。そして「最低でも昨シーズンと同じ位置(東カンファレンス・セミファイナル)にはたどり着けると思っている」と続けた。

「目標は、その先に進むこと。プレーオフでは、誰が出場可能で、誰がプレーできないかという部分によるところが大きい。プレーオフ時期にウォリアーズの選手全員が出場できるという保障はないからね。だから、もし自分たちがファイナルに進出できて、全員がプレーできる状態なら、素晴らしい結果を残せるかもしれない」

グリーンは、ラプターズにトレードされてから沈黙を貫いているレナードについても「それが彼の性格。僕たちは、彼に性格を変えるように頼んではいないから」と、チームとしてエースをサポートする姿勢を示した。

約1カ月後にはトレーニングキャンプも始まる。紆余曲折あったシーズンオフになったが、新生ラプターズは、着実にチームとしてまとまり始めている。