比江島「雰囲気はすごく良いし、楽しみというかワクワク感が強い」
今週末からBリーグは優勝を懸けたチャンピオンシップがスタートする。5月15日からは宇都宮ブレックスvsサンロッカーズ渋谷の対戦があり、比江島慎とベンドラメ礼生が会見に応じた。
比江島は「僕らは東地区1位でもありますし、プライドを持ちながら、優勝できる戦力は揃っているのでチャンピオンを取れるように頑張りたい」と、またベンドラメは「個人的には久しぶりのチャンピオンシップなのですごく楽しみですし、優勝できるメンバーが揃っているので優勝目指して頑張りたいです」と意気込みを語る。
対戦カードが確定したのは昨夜で、まだまだ対策はこれからだそうだが、比江島はSR渋谷に対して「個人としてはベンドラメと(ライアン)ケリーが得点源になると思うので、その2人をどう抑えていくか対策を練らないといけない。渋谷さんの激しいディフェンスにハマらないように」、ベンドラメは「ビッグラインナップができるメンバーが揃っているので、リバウンドは5人全員で取りに行かないといけない。(ライアン)ロシター選手や渡邉(裕規)選手のようにチームのメンタル面を支えている選手が良いプレーをするとチームも勢いに乗るので、そこを好きにさせないことが一つのポイント」と相手の印象を語る。
宇都宮は5月2日がレギュラーシーズン最終戦で、チャンピオンシップに向けて準備を整えている。「緊張感のある練習をしています。チームの雰囲気はすごく良いし、楽しみというかワクワク感が強い。僕らは優勝できるチャンスがあると思っているので、そこに向けてしっかり仕上げている」と比江島は言う。
一方のSR渋谷は昨夜がレギュラーシーズン最後の試合。ベンドラメはシーズン終盤をこう振り返る。「チャンピオンシップが決まってから、残りの試合はすべてチャンピオンシップのために、チャンピオンシップに繋がる試合をと声掛けがあって、相手がビッグラインナップで来た時のリバウンドなど確認することができた。全員で守って全員でリバウンドを取る。ボールを見ているだけの人がいないように、というのが良かった」
ベンドラメは「連敗が続いた時期もありましたが、チャンピオンシップに出られたのでオーライって感じ。今、何かを大きく変えることはできないし、する必要もない。連敗がチームに影響を与えたわけでもないので、今はチャンピオンシップに向けて早く試合がしたい。個人的には絶好調です」とワクワクした表情を見せる。
今シーズンの比江島は1月末に膝を痛めて約1カ月の戦線離脱を強いられた。「ケガをしている時もチームの状態は良かったですし、戻って来てからの役割は自分でちょっと難しい部分があった」と復帰後の難しさを語るも「最近はケガをする前の状態に戻ったし、監督からもオフェンスの中心になってくれ、大事なシュートを決めてくれと言われているので、チャンピオンシップでも接戦で大事なシュートを決めていきたい」と準備万端だ。
ベンドラメ礼生「大事なところでシュートを決めるのは僕でありたい」
お互いの印象として、比江島はベンドラメに対してこう語る。「渋谷の中心選手ですし、ベンドラメ選手がのって来るとチーム自体も乗って来ちゃうのでしっかり彼を抑える必要がある。もし、マッチアップする機会があれば、しっかりプレッシャーをかけて、リズムを狂わせればチーム自体のリズムも狂わせられると思うのでプレッシャーを掛けていきたい。オフェンス面でも自分の持ち味を出せればチームのリズムが生まれるので、ドライブなどを生かしてやっていきたい」
一方のベンドラメも比江島に対して「勝負どころで活躍するイメージで、大事な時間帯にボールを持たれると厄介なので、ボールを持たせない。ボールを持たせる前のところを頑張りたい」と話す。「身長差もあるのでインサイドでいつも攻めて来るので、一発目は押し出してファウルになってもいいかな。オフェンスで1対1ができる場面があれば、外からスピードでドライブを仕掛けていければと思います」
それぞれ、自分のチームでチャンピオンシップで特に期待したい選手を問われると、比江島は「僕らは全員バスケなので」と前置きしつつも「敢えて言うなら僕」と言う。「もちろん全員ですよ、自分でしっかり1回戦からギアを上げていきたい」。これに対してベンドラメは「ウチは全員で戦うチーム。誰か一人が飛び抜けて活躍するのは僕たちのリズムではないし、全員に活躍してほしい。大事なところでシュートを決めるのは僕でありたいなって感じです」と締めた。