対ラプターズ戦の連敗を9でストップ
ウィザーズが敵地でラプターズと対戦。八村塁が体調不良のため欠場となったが、ハウル・ネトがキャリアハイの25得点、ロビン・ロペスがシーズンハイの24得点を挙げたウィザーズが延長戦の末に131-129で勝利した。
徹底マークを受けたブラッドリー・ビールの調子が上がらず劣勢を強いられたウィザーズは、第2クォーター終盤にこの日最大となる13点のビハインドを背負った。それでも、ネトが第3クォーターに11得点を固め、ラッセル・ウェストブルックも得点とアシストでチームを牽引すると、ギャリソン・マシューズの4点プレーで同点に追いついた。
その後、一進一退の攻防が続いて迎えた残り8秒、ウィザーズはビールのフリースローで3点をリードしたが、直後にフレッド・バンブリートにタフな3ポイントシュートを決められて延長戦に持ち込まれた。
オーバータイムの残り45秒、ここで勝負を分かつプレーが生まれる。ウィザーズはビールがバスケット・カウントを獲得し4点をリードする。このボーナススローのリバウンド争いの場面でロペスがオフェンスファウルをコールされたが、ウィザーズはチャレンジを要求し、ケム・バーチのファウルと判定が覆った。そして、ロペスがフリースローを2本とも成功させて得た6点のリードを最後まで守り切った。
ビールは後半にスコアを伸ばしてチームハイの28得点を挙げたが「相手はほとんどの時間帯でボックスワンを使ってきたからオープンになりにくかった。ディフェンスでいろいろ工夫してくるから、なかなかボールに触れられなかった」と苦戦したことを認めた。
ネトはそうした状況を打開しようとし、結果的にキャリアハイのパフォーマンスでチームを救った。「ブラッドは常にダブルチームやトリプルチームをされていて大変だったと思う。ブラッドがドライブしても毎回ファウルがもらえるわけではない。だから僕が3ポイントシュートをしっかり決めて、彼のためにスペースを作ることができて良かった」
ウェストブルックは13得点17リバウンド17アシストを記録し、今シーズン34回目のトリプル・ダブルを達成。オスカー・ロバートソンが持つ通算181回まであと1に迫った。ウェストブルックのパフォーマンスが好調なチームに影響していることは間違いないが「チームのみんなが貢献している。一人ひとりがしっかり集中して要所で活躍している」とチームプレーの賜物だと強調した。
ウェストブルックが言うように、今日の試合ではネトがキャリアハイ、ロペスがシーズンハイの活躍を見せて八村の不在を補った。また、ダービス・ベルターンズやダニエル・ギャフォードなど、それぞれの選手が持ち味を発揮し、プレーイントーナメント圏内まで浮上してきた。
次節は0.5ゲーム差で追うペイサーズとの直接対決が待ち受けている。八村も復帰予定で、この試合に勝利できれば9位へと浮上する。