ニュービルを中心とする攻めで広島を寄せ付けず快勝
B1は延期分の4試合が行われた。大阪エヴェッサとシーホース三河はいずれもチャンピオンシップ進出を決めたものの、西地区の2位と3位を争っている。今日は2位の大阪が広島ドラゴンフライズと、3位の三河が滋賀レイクスターズと対戦した。
シーズン後半にケガ人続出の状況ながら右肩上がりに成績を上げてきた大阪は、B1最下位の広島を寄せ付けなかった。堅守から『走るバスケ』に持ち込み、イージーレイアップの数でリードを広げていく。コロナの中断期間を機に自信を取り戻した角野亮伍、そしてアイラ・ブラウンが次々と得点を挙げ、第2クォーターに入るとディージェイ・ニュービルがいつも通りの驚異的なシュート力を見せ付けてリードを広げる。
広島は頼みのグレゴリー・エチェニケが前半わずか3得点に抑えられ、得点力不足がいつも以上に深刻に。個々が打開しようとハッスルし、アイザイア・マーフィーや岡本飛竜に良いプレーは出るものの、意気込んだ結果が上手く行かずに逆に速攻を浴びるなど噛み合わなかった。
56-37とリードして迎えた第3クォーター、大阪は攻守のギアをさらに一段上げる。第2クォーターはひたすらシュートを放ったニュービルが、広島のディフェンスを見てパスでファストブレイクの起点となり、このクォーターだけで6アシストを記録。ファストブレイクポイントだけで11得点を奪うビッグクォーターを作り出し、78-49までリードを広げた。
若手の駒水大雅ジャック、藤本巧太、遠藤善にプレータイムを与えながらも、すべてのクォーターで上回って102-77の完勝。これで通算成績を33勝19敗とし、2位をがっちりとキープしている。
ガードナーがアシスト役に回り、シェーファーが18得点
波乱があるとすれば、4月の試合で滋賀に敗れている三河だったが、こちらも隙のない戦いぶりを見せた。滋賀のエース、ジョーダン・ハミルトンのシュートタッチが絶好調で29得点を記録したが、三河は24得点15リバウンドのカイル・コリンズワースを軸としながらもバランスアタックを披露。ダバンテ・ガードナーが相手の徹底マークに無理して攻めずに、フィールドゴール試投数わずか6ながらゲームメークに回ることで6アシストを記録。その分まで積極的に攻めたシェーファー・アヴィ幸樹がフィールドゴール8本中7本成功の18得点と、昨シーズンにプレーした古巣相手に成長した姿を見せた。
三河は前半を2点ビハインドで折り返したが、後半にはバランスアタックを継続しつつ滋賀の3ポイントシュートを1本も決めさせずに爆発力を抑え込み、終わってみれば82-69で完勝。通算成績を33勝20敗としている。
大阪と三河のゲーム差は0.5。そして両チームともに今週末の直接対決2試合を残すのみ。1勝1敗で大阪がしのぐか、ホームのウイングアリーナ刈谷で戦うメリットのある三河が土壇場で差し返すか。両チームとも、チャンピオンシップへと意識が向くのはこの連戦を終えた後だ。
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