ウォリアーズを牽引するステフィン・カリー、ドウェイン・ウェイドが称賛するのは「苦労してボールを手放させた後」のプレー

ウォリアーズを牽引するステフィン・カリー、ドウェイン・ウェイドが称賛するのは「苦労してボールを手放させた後」のプレー

2021/04/30 08:20
ステフィン・カリー

「止めるのは不可能だと言っていいレベルだ」

ステフィン・カリーは4月に90本の3ポイントシュートを決め、NBAの月間記録を更新した。今日のティンバーウルブズ戦でその記録をさらに伸ばすことになるだろう。昨シーズンはケガもあって5試合にしか出場できず、30歳を過ぎてキャリアは下降線をたどるかと思われたが、実際は全くの逆だった。NBA史上初の満票でのMVPを獲得した2015-16シーズン以来となる平均30得点超えで、31.3得点のブラッドリー・ビールと31.2得点のカリーはレベルの高い得点王争いを繰り広げている。

今シーズンもMVP候補に挙げられているカリーだが、最有力候補ではなく、満票を再現することはないだろう。だがそれは、彼のパフォーマンスではなくいまだ31勝31敗で、プレーイン圏内にいるチーム成績が影響してのものだ。スプラッシュ・ブラザーズの相棒であるクレイ・トンプソンがケガで全休、若手への切り替えが中途半端で迷走するチームをカリーは力強く牽引しているが、それでも勝率5割ラインを行ったり来たりしている。

もっとも、それがカリーの価値を下げるものではない。『TNT』に出演したドウェイン・ウェイドは「恐怖」という言葉を用いて、カリーのパフォーマンスを称賛している。

「彼を守る立場で見ると、何をするか分からない恐怖心がある。ステフのボールハンドリング能力は素晴らしく、フロアのどこでもシュートレンジだ。右からでも左からでもアタックできる。苦労してボールを手放させた後もまだ厄介だ。カットやスクリーンを使って抜け出す動きが上手い。止めるのは不可能だと言っていいレベルだ」

相手のシュートチェックが迫っていても苦にせず、3ポイントシュートラインのはるか手前からでも決められるアウトサイドの精度がカリーの一番の持ち味だが、ウェイドに言わせればそれ以外のトータルの能力が高いことで、守ることができない。それがカリーの真の恐ろしさだ。

今シーズンの3ポイントシュート成功率は42.8%。それと同じぐらい効果的なのが57.2%で決めている2点シュートの確率であり、ゴールから5フィート(1.5メートル)以内でのシュートは66.7%となる。ルディ・ゴベアやディアンドレ・ジョーダンのように、ゴール下でパスを待ち、イージーシュートの機会が多い選手と変わらない確率を、ガードのカリーが残しているのは驚異的だ。

それはウェイドが言うように、インサイドに飛び込むスペースの見付け方とタイミングの取り方が上手く、カットした時点で相手を振り切っていること、フィニッシュのバリエーションの多さ、またペリメーターで放つプルアップやフローターの精度といったすべての能力が高いからこそ実現している。

デイミアン・リラードにトレイ・ヤングを始め、最近ではディープスリーを得意とする選手が増えてきた。それでも、ボールを持っていない時、そして3ポイントラインの内側に入った時。ここでのプレーの質の高さがカリーを『オンリーワン』の存在にしている。

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