ジャ・モラント

「相手がパンチを打ってきても、こちらも必ず打ち返していた」

『バブル』でのプレーイントーナメントでトレイルブレイザーズに敗れたグリズリーズは、1年前の経験を糧に成長している。

現地4月25日に敵地でそのブレイザーズと対戦したグリズリーズは、第4クォーター終盤に追い詰められながらも冷静さを失わず、120-113で勝利した。

2桁リードで第4クォーターを迎えたグリズリーズだったが、残り3分20秒からデイミアン・リラードとCJ・マッカラムの3ポイントシュートやユスフ・ヌルキッチにフリースローを許して、5-14の猛攻を浴び、残り25秒で113-116と詰められた。

それでもグリズリーズは、リラードにボールを集めるブレイザーズのオフェンスを堅い守りで阻止すると、ジャ・モラントとグレイソン・アレンが落ち着いてフリースローを2本ずつ成功させ、粘るブレイザーズを振り切った。

28得点8リバウンドを記録したモラントは「チームは集中していた」と振り返った。「大事なのはパニックを起こさないこと。相手に迫られた時も集中できていたし、終盤のディフェンスも良かった。相手がパンチを打ってきても、こちらも必ず打ち返していたから勝つことができた」

西カンファレンス8位のグリズリーズは、7位のブレイザーズに0.5ゲーム差に迫っている。一方のブレイザーズは、5連敗を含む直近11試合で9敗目と急ブレーキがかかってしまった。その原因の一つは、エースであるリラードの不調だろう。今月中旬にハムストリングの負傷で3試合を欠場したリラードは、復帰してからシュートの感覚を取り戻せていない。

リラード自身も「どうしてか分からない」と現状についてコメントしている。「今は自分を見つめ直すことしかできない。十分なプレーができていない。とにかく、もっと良いプレーをしないといけない」