オリンピックで金メダル獲得を目指すバスケ女子日本代表、指揮官トム・ホーバス「目標は変わらない。誰が出ても金メダル」

オリンピックで金メダル獲得を目指すバスケ女子日本代表、指揮官トム・ホーバス「目標は変わらない。誰が出ても金メダル」

2021/04/24 20:39
トム・ホーバス

スモールラインナップに手応え「このオフェンスは効くと思っています」

東京オリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げているバスケットボール女子日本代表は、4月16日から25日の期間で第2次強化合宿を実施している。代表チームの指揮を執るトム・ホーバスが今日、取材に応じた。

「今回は2番、3番の選手が多いですが、みんなよく頑張っています。新しいオフェンスやディフェンスを入れていて、今日も新たに入れました。タイミングの部分など、まだまだこれから上手にできると思うけど、みんな本当に頑張っています」と指揮官は合宿を振り返った。

サイズでは世界に勝てない日本代表だが、その分スピードを生かした速いバスケットで世界と戦い、リオ五輪でベスト8に入り、アジアカップは4連覇中と結果を残している。それでも、ホーバスヘッドコーチが「ケガ人が増えたし、吉田(亜沙美)、大﨑(佑圭)が引退してしまった」と語ったように、オリンピックの開催が1年延期されたことで、代表チームの状況も変わった。

特にエースの渡嘉敷来夢が12月に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったことで、世界と戦う上でのサイズの不利はより深刻なものとなった。それでも、ホーバスヘッドコーチはこの合宿でスモールラインナップの練習に励んでいると言う。合宿ではAチームもBチームもあまりサイズに違いがないため、「スモールボールの力はあまり見えない」と難しさを話しつつ、「(東京オリンピックの初戦で対戦する)フランスのメンバーの平均身長を考えたら、ウチのスモールボールは効くと思うし、頭の中ではこのオフェンスは効くと思っています」と手応えを語った。

ホーバスヘッドコーチは2017年のアジアカップを終えて帰国した際の会見でオリンピックでの金メダルを目標に掲げた。この目標はそれ以来、情勢やチーム状況が変わってもブレない女子日本代表チームの『絶対』の部分となっている。その背景をホーバスヘッドコーチはこう話した。

「今は渡嘉敷も本橋(菜子)もケガをして、宮澤(夕貴)も肩を痛めています。ただ、3年前のワールドカップの時も目標は金メダルだったけど、渡嘉敷がケガをしてできなくなったから目標を『メダル獲得』に変えました。メダルの色は関係ないと。そうしたらモチベーションではないけど、何かがちょっと変わってしまったから、今回は目標は変わりません。誰が出ても金メダルが目標です」

トム・ホーバス

「優勝したいウチにとって優勝経験は大事」

今回の参加メンバーは若手や新たに加わったメンバーが多い。さらに今シーズンのWリーグを制したトヨタ自動車アンテロープスからは三好南穂、長岡萌映子、安間志織、馬瓜エブリンの4選手がメンバー入りしている。

ホーバスヘッドコーチは、「今まではENEOSの選手が多かったけど、今シーズンに優勝を経験したトヨタの選手が入っているのは大きい」と言う。「優勝したいウチにとって優勝経験は大事です。どうやって優勝するとか、そのためにはどれぐらい練習をするとか、そういう高いスタンスの選手がたくさん集まっていて良いと思います」

今回の合宿はトライアウトも兼ねているが、その中で世界に通用する日本のバスケットの精度を上げて、オリンピックへ向けて女子日本代表チームは成長を続けている。東京オリンピックまで残り3カ月となったが、ホーバスヘッドコーチは「あと3カ月ある」と見ている。

「今はコロナの問題がいろいろとあるけど、ウチの選手とスタッフは全員がすごく頑張っています。応援してくれる人のために、国のために金メダルを取りたい」

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