指揮官パヴィチェヴィッチ「最後まであきらめない」
東京、大阪、京都、兵庫に緊急事態宣言が発令されることで、Bリーグでも対象都府県での試合は明日から無観客開催となる。B1では明日のアルバルク東京vs秋田ノーザンハピネッツとサンロッカーズ渋谷vsレバンガ北海道からの6試合が対象となる。
アルバルク東京は明日の秋田との第2戦、また5月5日に予定されていた横浜ビー・コルセアーズとの試合(4月11日に中止となった代替試合)がいずれも無観客試合になり、今日の秋田との試合がアリーナ立川立飛のファンの前で戦う最後の試合となった。この試合に90-77で勝利した後、指揮官のルカ・パヴィチェヴィッチは「今シーズン最後の試合で勝てて本当に良かった」と、会場に足を運んだ1238人のファンに向けて感謝を語った。
「残念な負けもあった、困難なシーズンです。それでも、逆境の中でもファンの皆さんのため、チームのためにハードに戦って、何が何でも勝ちたいという気持ちで戦っています。明日は無観客試合となりますが、6つの試合で1つでも多く勝てるよう全力を尽くします。シーズンはまだ続きますので、最後の最後まであきらめず戦います。ファンの皆さんには感謝しかありません。最後まで応援してください」
今シーズンのA東京は新型コロナウイルスに振り回され続けている。開幕前の準備の時期にチーム内に感染者が出て、長いシーズンを戦うための準備をやり直す羽目になった。またシーズン中にも感染者が出て、3試合が消滅試合となっている。チャンピオンシップ進出に向けて正念場のこの時期、ホームアドバンテージを失う痛手は決して小さくない。
ディティールに厳しくこだわる勝負師でありながら、試合が終わればファンと積極的にコミュニケーションを取るパヴィチェヴィッチもそれは理解しつつ、「試合前のミーティングでも、この大事な試合でファンの皆さんに感謝の気持ちを持ってプレーしようと話しました」と、今日の機会を生かそうとした。
キャプテンの安藤誓哉も同じ思いだ。「いつも全力でプレーするのは当たり前ですが、1年間、コロナ禍で大変な状況にもかかわらず来てくれたことへの感謝の気持ちを込めて戦いました」とファンへの思いを語る。
これで31勝20敗。チャンピオンシップ進出への道はいまだ険しいが、残り試合数が6とライバルより多いことで、自分たちで道を切り開く可能性はまだ残されている。パヴィチェヴィッチが言うように「最後の最後まであきらめず」の姿勢が奇跡へと繋がるか。いずれにしても、明日の秋田との第2戦から1試合ずつ勝ち続けていくしかない。
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