東地区2位を目指す川崎ブレイブサンダース、パブロ・アギラールはいぶし銀の活躍で勝利に貢献

東地区2位を目指す川崎ブレイブサンダース、パブロ・アギラールはいぶし銀の活躍で勝利に貢献

2021/04/23 17:00
パブロ・アギラール

千葉戦は「本当に大事な試合という認識でプレーした」

川崎ブレイブサンダースは、4月17日、18日とホームでの千葉ジェッツ戦に連勝。これで東地区2位浮上を完全に射程圏内にとらえることができた。この2試合、川崎にとって勝利の大きな鍵となったのは、1勝1敗で終えた秋田ノーザンハピネッツ戦で不発に終わったビッグラインナップが機能したこと。

中でも際立っていたのがパブロ・アギラールだ。特に80-73で勝利した18日は、24得点11リバウンド4アシスト3スティールと攻守に渡って大暴れし、終盤には勝利の決め手となる3ポイントシュートも沈めた。

本職は4番ポジションのアギラールだが、マティアス・カルファニが離脱中のためビッグラインナップでは3番を担う。オフェンスではマッチアップした相手とサイズの優位を生かしペイントエリアで得点を重ねると、ディフェンスでは鋭い読みでスピードの不利を感じさせない。本職がガードのシャノン・ショーターがボール運びをした際、1対1でスティールし、そのまま速攻を決めた場面はまさにアギラールの巧さを象徴するシーンだった。

「2位になるためには絶対に勝たなければいけない、本当に大事な試合という認識でプレーした2試合でした。今日の勝因は、自分たちのディフェンスがしっかり機能したことです」

守備の勝利を強調するアギラールだが、その堅守を支えたのは彼だ。また、この試合に限らず最近の彼はオールラウンダーの本領をいかんなく発揮した活躍が目立つ。3月以降の成績を見ると14試合で平均14.2得点、9.5リバウンド、2.6アシスト、2.2スティール、フィールドゴール成功率61.1%、3ポイントシュート成功率37.1%をマーク。もちろんスタッツに出ない部分での貢献ぶりも高い。

パブロ・アギラール

「今は日本でのプレーを楽しめています」

スペイン代表として欧州選手権の金メダルを獲得。昨シーズンはわずか1試合の出場でBリーグが中止となりスペインに帰国。その後、母国のリーガACBがコロナ禍での中断を経て6月に再開した際には1部のサンパブロ・ブルゴスに途中加入したように、バスケ大国スペインにおいていまだ高い評価を得ていることを考えれば、ようやく本来の力を見せ始めたといった方が適切だろう。

「日本のリーグ、生活、練習環境にも慣れてきて、今は日本でのプレーを楽しめています。ここから先、チャンピオンシップをこのチームで戦えることはすごく楽しみです」

こうアギラールは語り、佐藤賢次ヘッドコーチも手応えを得ている。「シーズン最初から中盤くらいまで、テンポの早いBリーグのバスケへの慣れなど悩むことがあったと思います。それも年明けくらいかどんどん周りとの連携が良くなっている。また、今日もロッカールームではスペイン語が飛び交っていて、良い雰囲気をもたらしてくれている。それがプレーにも繋がっていると思います」

ここに来てどんどん調子を上げているアギラールだが、一方でチーム加入当初から変わらないのが、チーム第一の献身的な姿勢だ。千葉との2試合で抜群の効力を発揮したビッグラインナップについて聞くと、通常ラインナップの踏ん張りがあってこそ輝くことができると強調する。

「ビッグラインナップが目立ったかもしれないですが、通常のラインナップもすごく機能していました。両方のラインナップでしっかり強度を高くできることがチームの強み。今日はビッグラインナップで良い時間帯を作れたのが大きな勝因だと思いますが、それも通常のラインナップで繋ぐことができたからこそ。両方のラインナップが必要で日々、成長していると思います」

この週末、川崎は敵地に乗り込み宇都宮ブレックスと対戦する。すでに東地区優勝を決めている宇都宮だが、天皇杯の決勝で敗れたリベンジを果たそうと高いモチベーションで臨んでくるはずだ。東地区2位になるためには。その相手に対しても連勝を果たすことが求められる。そのためにはビッグラインナップでアドバンテージを取れるかが重要であり、再びアギラールの攻守に渡ってのいぶし銀の活躍が欠かせない。

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