アンソニー・デイビス

「チームを浮上させる手助けをするつもりだ」

アンソニー・デイビスは現地4月22日のマーベリックス戦で戦線復帰となりそうだ。2月14日のナゲッツ戦で痛めた右足のふくらはぎのケガは予想以上に長引いたが、これはポストシーズンを見据えて無理を避けるという判断でもあった。それでも、ようやく復帰にGOサインが出た。昨日の練習後に取材に応じたデイビスは「今はすごく良い感じだ。プレーオフを前にして、多くの選手、多くのチームが問題を抱えているけど、僕は100%の状態で戻って来る。レブロンもじきに戻って来るはずだ」と笑顔を見せた。

デイビスによれば、今回のケガは相当深刻なものだったそうだ。「今までに感じたことのない痛みで、僕はアキレス腱を切ったことはないけど、それを感じさせるような、何かが裂けるような鋭い痛みを感じた。何か重大なことが起きていると思った。実際は恐れていたほどじゃなかったけど、大変だったよ。最初は4週間から6週間で復帰できると思ったけど、4週間後に検査をして動かしてみたら痛みがあったので、まだダメだという判断になった。数日前に同じ検査をして何の問題もなかったから、今はもう大丈夫だ」

ただ、プレーできない期間をプラスに変える努力をしてきたとデイビスは言う。「プレーできなくても気持ちを切らさないようにしていた。練習場でみんなと過ごし、試合の準備を手伝ってきた。それはリーダーシップという点で自分のためになったと思う」

デイビス不在の間、チームは14勝17敗と失速。西カンファレンスの5位と順位を落としている。「僕やレブロンが不在の間もチームメートたちは一生懸命戦い続けた。コートに戻ったら僕も一緒に戦い、チームを浮上させる手助けをするつもりだ」とデイビスは言う。

残りの試合数を考えると、西カンファレンスのトップまで上がるのは厳しいと言わざるを得ない。それでもプレーオフ1回戦をホームコートで戦う権利は確保しておきたいところ。気持ちははやるだろうが、ヘッドコーチのフランク・ボーゲルは「これだけ休んだ後では、足が動いてリズムを取り戻すには何週間か必要だろう」と、なおも彼に無理をさせるつもりはない。試合復帰を前に練習の強度を上げているが、そこで異常を感じるようなことがあれば復帰は先延ばしとなるそうだ。またプレータイムもしばらくは制限することになる。

それでも、この時期にコートに戻って来ることができれば、プレーオフには試合勘も含めて100%の状態を取り戻すことができそうだ。ここ2カ月は『らしさ』を失っていたレイカーズだが、デイビスの復帰とともに風向きは変わりそうだ。