渡邊雄太

4月の10試合で19.8分出場、8.7得点、4.2リバウンドを記録

ラプターズが、2ウェイ契約だった渡邊雄太に正式契約をオファーし、サインに至った。契約の詳細は明らかになっていないが、これまで3シーズンずっと2ウェイ契約だった渡邊雄太にとっては、初の正式契約となる。

渡邊はNBA3シーズン目。ジョージ・ワシントン大を卒業した後、グリズリーズで2シーズンを過ごすも、実力を見せる機会もなかなか得られず、Gリーグでは主力級の活躍を見せてもNBAでのチャンスに繋がらない苦しい時期を過ごした。それでも、緻密なチームディフェンスを武器に2シーズン前にNBA優勝を果たしたラプターズのトレーニングキャンプに招待され、ロスター入りを勝ち取ると、ここでは同じ2ウェイ契約でも持ち前のフットワークの良いディフェンスを生かして少しずつ信頼を勝ち取った。

NBA優勝にディフェンスで貢献したOG・アヌノビーの欠場が続いた時期にその穴を埋める働きを見せ、他の主力にもケガが相次ぐ中でユーティリティ性を発揮して、なかなか調子の上がらないチームを支えた。その渡邊がここに来てさらに評価を上げたのは、オフェンス面でもペイントエリアを攻めて、相手の厳しいディフェンスを浴びながら得点を決める力強さを出せるようになってきたから。ここ3試合連続で2桁得点で、チームも3連勝。これが球団の決断を後押ししたに違いない。

実力を見せる場を与えられ、結果で応えた渡邊。その偉大なる挑戦と、正式契約という勝利を称えたい。