京都ハンナリーズ

コロナの影響で試合中止が相次いだ広島は17日ぶりの試合に

京都ハンナリーズが広島ドラゴンフライズのホームに乗り込んだ第1戦。新型コロナウイルスの陽性者と濃厚接触者が出たため3月24日のシーホース三河戦以来、半月ぶりのゲームとなった広島に走り勝った京都が99-59で快勝した。

京都は立ち上がりから広島に対してプレッシャーをかけて簡単にパスを出させない。17日ぶりの試合ということもあり足の重さが目立つ広島に対して、京都は寺嶋良のボールプッシュから速いバスケットを展開。戻りが遅い広島を前にアウトナンバーを作っては、細川一輝のアウトサイドシュートやレイヴォンテ・ライスのドライブで次々と得点を重ねていった。

速攻だけでなく、京都は攻守に渡って広島の連係ミスを見逃さない。オフェンスでは広島のコミュニケーションミスを突いて、インサイドでもアウトサイドでもフリーでシュートを放つと、ディフェンスでも広島のピック&ロールに対してファイトオーバーで食らいついてパスミスを誘っては攻めに転じた。

また、ピック&ロールやキックアウトを多用してズレを作っては、シュートタッチが良い細川のシュートチャンスを作り出す。細川もチームの期待に応えてキャッチ&シュートでゴールを決めていき、この試合では放った7本すべての3ポイントシュートを成功させて、ゲームハイの25得点を記録してキャリアハイを更新した。

一方の広島は久しぶりの試合ということもあり、連係ミスが目立った。プレッシャーをかける京都のディフェンスを前に人とボールが動かない悪循環に。ピック&ロールを繰り返してズレを作ったりと、その都度プレーに変化をもたらしたが、最後のパスが噛み合わず得点に繋げることができない。また、体力面を考慮して頻繁にメンバーチェンジを行ったものの、京都のトランジションバスケについていくことができず、40点差の大敗を喫した。

この試合で京都はスティールを11本、そして奪った17本のターンオーバーから33得点を挙げた。また、ファストブレイクポイントでも30-2と圧倒するなど、まさに走り勝った試合となった。勝利した京都の小川伸也ヘッドコーチは「広島さんがコロナで練習をできない中で難しい戦いになりましたが、自分たちはやるべきことをしっかりと40分間を通してできて良かったです」と振り返った。