できる限り代替日程での試合を実施、各チーム60試合を目指す
Bリーグは今日、臨時の実行委員会を行った。B1かB2かを問わず、各チーム内で発熱などの症状が出て、検査すると新型コロナウイルスの陽性反応が出る、それに伴ってチーム内で、また対戦相手のチームにも感染や濃厚接触者が広がっている。昨日のB1では10試合中5試合が中止に。先週末のB2では8試合中5試合が中止となった。この状況でさらなる感染拡大をどう防ぐか、また残る日程をどう消化していくかが話し合われた。実行委員会の終了後には、島田慎二チェアマンが取材に応じている。
今後の方針としては、まずはチーム内の感染対策を徹底して、2カ月後のファイナルまでシーズンを続けていくこと。すでに規定の試合数は消化してリーグ戦は成立しているため、チャンピオンシップも予定通りに実施する。これまで中止になった試合、またこの先に中止となる試合については、各クラブで可能な限りは代替試合を行い、各チーム60試合の消化を目指す。
これはリーグだけでなくクラブも同じ考えで、この状況を受けても「シーズンを中止しよう」という意見は出ずに、できる限りの試合を行うことで意見は一致している。
ただ、代替の日程調整をする余裕がそれほどあるわけではなく、選手のコンディションも考慮して、代替試合が組まれるのは土日と水曜だけに限られる。会場を確保するのが難しいケースも出てきそうだが、この場合はホームタウン近隣のエリアでの開催も認めるとのこと。また、あくまで60試合の遂行が前提だが、不可能な場合は勝率で順位を決定する。
そして、ポストシーズンの内容についても説明があった。チャンピオンシップで新型コロナウイルスを理由に試合ができないチームが出た場合には、そのチームは不戦敗として日程を進めていくことが、今日の実行委員会で確認されている。例えばセミファイナル終了後に、ファイナル進出チームに感染者が出て試合ができないとなれば、そのチームは不戦敗となり、ファイナルは行われない。B2も同様で、あくまでポストシーズンの結果でB1昇格を決めるため、感染者を出して不戦敗となり昇格を逃すケースは起こり得る。
レギュラーシーズン終盤になって複数のチームに感染者が次々と出ている厳しい状況ではあるが、島田チェアマンはファンに向けてこう語る。「会場でのクラスターは出ていませんし、ファンの皆さんには引き続き感染対策に協力していただいていることに御礼申し上げます。それとともに変異株が出てきて猛威を振るっていますが、引き続き協力をお願いしたい。ファイナルまであと2カ月、厳しい状況の中でなんとか最後までたどり着けるように、チーム内での感染対策をするように伝えました」
3月19日から今日までに明らかになったBリーグ内での選手、スタッフの感染者数は65名。非常に厳しい状況ではあるが、Bリーグはファイナルまで進み続ける。