昨年のドラフト1位選手は『イップス』を克服
2017年のドラフト全体1位でセブンティシクサーズから指名されたマーケル・フルツは、デビューシーズンとなった2017-18シーズンに平均7.1得点、3.8アシスト、3.1リバウンドを記録するも、ケガにも苦しみ満足の行くシーズンを送れず、周囲の期待に応えられなかった。
周囲の過度な期待が原因だったのだろうが、ケガからの復帰後には心因性によるスランプの『イップス』に苦しんでいたことを、フルツのトレーナーを務めるドリュー・ハンレンがシーズンオフに明かした。
そのハンレンによれば、現在のフルツは順調にトレーニングキャンプに向けた練習をこなしているという。『F31』とのインタビューで、フルツの現状について聞かれたハンレンは「自分が答えるより、新シーズンでの彼を見てもらえれば分かる」と答えた。
また、選手としてのフルツの能力について聞かれたハンレンは、お世辞抜きの意見として、「スターレベル」と評した。「もし100%の状態に戻れば、即オールスターレベルになれる。大胆な意見に聞こえるかもしれないけれど、自分は他にもオールスター選手の指導をしているので、言う資格はあると思っている」
昨シーズン52勝を挙げ、東カンファレンス3位に躍進したシクサーズが、プレーオフでカンファレンス・ファイナル、そしてNBAファイナルに勝ち進むためには、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの負担を軽減させられるフルツの力が不可欠だ。
つい最近までカワイ・レナードをスパーズから獲得する際のトレード要員になる、という噂はあったものの、シクサーズはフルツを放出しなかった。それだけスター候補生の力を信じている証拠に他ならない。
NBAデビューイヤーこそつまずいてしまったが、フルツのキャリアは始まったばかり。2018-19シーズンこそ本来のパフォーマンスを披露し、オールスター選出は当然と言われるほどの活躍に期待したい。
Markelle Fultz's handles = ??? pic.twitter.com/sIqMg46yRV
— NBA on ESPN (@ESPNNBA) 2018年6月24日