篠山竜青

千葉と三河は4月4日まで、新潟は4月7日までの試合中止が決定

3月27日(土)、B1では4試合が中止となった。そのうち昨日までに新型コロナウイルスの陽性判定者、また濃厚接触者が出た千葉ジェッツとシーホース三河では、4月7日(水)まで保健所の指示に基づき、不要不急の外出自粛などの行動制限、健康観察が課され、すでに中止が決まっていた28日(日)の試合に加え、第30節の3月31日(水)、第31節の4月3日(土)と4日(日)までの試合を中止することになった。また新潟アルビレックスBBは、3月24日(水)の千葉とのアウェーゲームに帯同した12選手が濃厚接触者となり、4月7日(水)のアルバルク東京戦までの中止が決定した。

広島ドラゴンフライズでも今日のPCR検査により選手1名に陽性判定が出て、少なくとも3選手が濃厚接触者と判断されている。これにより28日(日)の信州ブレイブウォリアーズとの第2戦の中止も決定。他の選手、スタッフの検査結果を待つ状況で、第31節の三河戦はすでに中止が決まっているが、3月31日(水)の大阪エヴェッサ戦も中止となる可能性がある。

今日予定されていた8試合のうち5試合が中止となったB2も含め、試合ができなくなったチームの選手やスタッフ、関係者の心情は察するに余りある。また無事に試合ができていても、その胸中は穏やかではない。川崎ブレイブサンダースの佐藤賢次ヘッドコーチは「もともと開幕前の段階で、何が起こるか分からないことを前提にシーズンを戦うと選手には伝えていますが、正直、僕自身も不安というか、どうなるんだろうという気持ちがないわけではありません」と率直な気持ちを語る。

それとともに、試合前のミーティングで「中止の試合がたくさんあり、みんな動揺もあると思うが、試合がある以上はそこに100%集中しよう。とにかく今、感染対策や試合準備も含めてやれることをとにかく精一杯やりましょう」と選手に伝えたことを明かした。

川崎の篠山竜青キャプテンは「試合の重みは優勝に向けて1試合ずつ重くなっている意識です。B2からB1の試合も中止になってきて、コロナ対策は本当に緊張感をもってやらないといけないとまた感じるようになっています」と気を引き締める。

首都圏の緊急事態宣言は3月21日をもって解除されたが、Bリーグは非常事態に突入した。代替日程をどうするのか、全日程を消化できない場合の順位決定はどうなるのか。選手たちは気が気ではないだろうが、まずは感染拡大を防ぐことが第一。シーズン終盤戦でコート上の戦いが激しくなる中、感染症との戦いも非常にシビアになっている。