カイル・ラウリー

球団社長「カイルがやってくれたことを評価している」

今シーズン終了後にラプターズとの契約が満了するカイル・ラウリーは、 現地3月25日のトレードデッドラインでのトレードが濃厚と見られていた。しかし、球団はトレード先を見つけることができなかったため、ラウリーは残留することになった。

ラウリー本人もトレードを覚悟していたが、もともとラプターズが嫌で移籍したかったわけではないため、気持ちを切り替えるのは難しくなかった。26日に行われたサンズ戦後の会見で、ラウリーは「球団が僕を高く評価してくれた」と笑顔でコメントした。「トレードデッドラインはクレイジーな一日だったよ。ただ、前にも言ったように、すべての出来事には必ず理由がある。つまり、これにも理由があったということ。球団は僕に価値があると判断し、球団の将来のためにと、この決断を下してくれた」

球団社長のマサイ・ウジーリは「あらゆる方向性を検討した」とラウリーを含むトレードについて明かした。残留したとはいえ、ラウリーの契約は今シーズン限りで満了を迎える。ウジーリは、球団史上最高の選手と評価されているラウリーとの再契約についても触れ「それはシーズン終了後に彼と話す。ただ、球団としても、クラブやトロント、チーム、カナダ、リーグのために、カイルがやってくれたことを評価している」と語った。

自分をトレードしようとした球団との関係性が悪化しても不思議ではないが、ラウリーはウジーリのコメントを聞き、フロントとの関係は何ら変わらないと主張した。「マサイ、球団との付き合いは長いし、お互いに包み隠さない関係だ。お互いが成功を収めるためにベストな状況を考えられる。とても感謝しているよ」

ラウリー本人のコメントにもあったように、ラプターズは慌ただしいデッドラインを終え、シーズン後半戦に挑むロスターを編成した。残りのシーズンもラウリーを中心としたラプターズが、東カンファレンスのプレーオフ争いに絡めるかどうかに注目したい。