レバンガ北海道

最終クォーターで橋本&多嶋の2ガードが攻守に渡りチームを牽引

レバンガ北海道vs大阪エヴェッサの第2戦。北海道が最大24得点のビハインドを背負うも、最終クォーターを37-14と圧倒して点差を縮めるとジャワッド・ウィリアムズのブザービーターにより84-81での大逆転勝利を果たした。

立ち上がりはともに得点が伸びず重い展開に。大阪は得点源のディージェイ・ニュービルが厳しいマークを受け得点を伸ばすことができない。そのため、ニュービルはギリギリまでディフェンスを引き寄せてフリーになった味方にキックアウトするがタイミングが合わずペースをつかめなかった。それでも第2クォーターになるとセカンドユニットの伊藤達哉とギャレット・スタツが流れを変える。伊藤がディフェンス2枚をかわしてのリバースレイアップを沈めると、続くポゼッションでは多嶋朝飛からオフェンスファウルを誘発する。さらにボールプッシュすることで速い展開に持ち込むと、スタツとのピック&ロールでリードを広げていった。

そして大阪が24-19と5点リードで迎えた第2クォーターの残り5分半、ニュービルが再びコートに戻る。第1クォーターはディフェンスを引き寄せて味方のシュートチャンスを作っていたが、ここではピックを使ってズレを作ると連続で3ポイントシュートを沈めてリードを広げる。さらにディフェンスの意識が外に向いたところでドライブからの得点やキックアウトして中村浩陸の3ポイントシュートをアシストするなどゲームを支配した。

レバンガ北海道

6分54秒からの3分間を16-0のランで一気に詰め寄る

ところが76-54と北海道の22点ビハインドで迎えた最終クォーターの残り6分54秒から北海道の逆襲が始まる。このクォーターになると北海道は橋本竜馬と多嶋の2ガードを起用し、この2人がピックを使っては積極的なドライブで得点を重ねていく。また、ディフェンスでも大阪のガードに対しブリッツを仕掛けると立て続けにターンオーバーを奪い速攻へ繋げた。北海道はガード陣の積極的なプレーに加えて、ニック・メイヨとのツーメンゲーム、山口颯斗の3ポイントシュートなどもあり、6分54秒からの3分間を16-0のランで一気に点差を縮め、残り3分14秒には6点差にまで詰めることに成功した。

そして、残り32秒には多嶋からのパスを受けたウィリアムズの逆転3ポイントシュートが決まり81-80と逆転。ラスト10秒でニュービルにフリースロー1本を沈められ同点に追いつかれたが、ここまでチームを引っ張った北海道のベテランガード陣が違いを見せる。オールコートで大阪に当たられるも橋本が冷静にボールを運び、フロントコートに入ると多嶋にボールを託す。その多嶋はペイントアタックから右コーナーにいたウィリアムズへとパスを出すと、ウィリアムズの3ポイントブザービーターが決まり、84-81で北海道が勝利した。

北海道は最終クォーターを37-14と圧倒し、このクォーターだけで大阪から5本のターンオーバーを誘発し、そこから10得点を奪った。

獲得した13得点のうち11得点を最終クォーターで挙げ、ブザービーターを沈めたウィリアムズは「タフな試合だったけど、コーチ陣のゲームプランとチームメートを信じて最後に勝ちきることができて良かったです」と語ると、ラストショットについては、こうコメントした。「決めきる自信を持ってシュートを打ちきったし、その前に多嶋選手が最後に自分を信頼してボールを託してくれた。それまでは決めるべきシュートを決めきれていなかったけど、チームメートが僕を信じてくれました」