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カリーは史上初の年間3ポイントシュート成功数400本超えを達成

4月13日、オラクル・アリーナでグリズリーズと対戦したウォリアーズは、125-104で圧勝。ブルズが1995-96シーズンに成し遂げた年間72勝を1勝上回る73勝9敗で2015-16シーズン全日程を終え、年間最多勝利記録を更新した。

20年前のブルズでプレーし、現在ヘッドコーチとしてウォリアーズの指揮を執っているスティーブ・カーは、新記録達成について「選手たちには、『絶対にあり得ないと考えていた』と伝えた」と、シーズン中は明かさなかった胸の内を語った。

「(ヤンキースの)ジョー・ディマジオの連続安打記録と同じようなもので、破られることはないと考えていた。私が間違っていたようだ。20年前と同じことを言うが、この記録は破られることはない。年間74勝8敗を達成できるチームなんていない」

年間最多勝利記録もさることながら、エースのステファン・カリーにとっても個人記録がかかっていた。

試合前の時点で年間3ポイントシュート成功数392本としていたカリーは、試合開始からエンジン全開。第1クォーターだけで9本中6本の3ポイントシュート成功を含む20得点と、まさにアンストッパブルなカリーがレギュラーシーズン最終戦に現れた。

カリーの熱は『スプラッシュ・ブラザーズ』の相棒、クレイ・トンプソンにも飛び火する。トンプソンは第2クォーターだけで3ポイントシュート4本を決めるなど、手の付けられない状態に。前半終了までに早くも20点リード、ウォリアーズの圧勝ペースができあがった。

カリーは第2クォーターにも3ポイントシュートを1本成功させ、399本に到達。そして第3クォーター開始早々に右コーナー付近から3ポイントシュートを軽々と沈め、ついに年間400本を達成した。

第3クォーター残り5分、ドレイモンド・グリーンからのパスを受け取ろうとしたカリーは、距離を詰めてスティールを狙ったグリズリーズのザック・ランドルフとの接触で吹き飛ばされ周囲をヒヤリとさせたものの、プレーに復帰。30分の出場で3ポイントシュート19本中10本を含むフィールドゴール24本中15本の46得点を叩き出し、前人未到の個人記録とともにチームの偉業達成に貢献した。

最高の形でレギュラーシーズンを締めくくったウォリアーズは、現地16日から始まるプレーオフ1回戦で西8位が確定したロケッツと対戦する。

歴史が塗り替えられる瞬間に立ち会ったファンは、その幸運を大いにエンジョイした。

4月13日の試合結果
ヒート 88 98 セルティックス
ピストンズ 112 110 キャバリアーズ
セブンティシクサーズ 105 115 ブルズ
スパーズ 96 91 マーベリックス
キングス 81 116 ロケッツ
ペイサーズ 97 92 バックス
ペリカンズ 109 144 ティンバーウルブズ
ラプターズ 103 96 ネッツ
ホークス 98 109 ウィザーズ
マジック 103 117 ホーネッツ
グリズリーズ 104 125 ウォリアーズ
ジャズ 96 101 レイカーズ
クリッパーズ 105 114 サンズ
ナゲッツ 99 107 ブレイザーズ