ジュリアス・ランドル

レジー・ブロックによる値千金のスティール

現地18日に行われたマジックvsニックスの一戦は、守備で違いを生み出し1点リードを守り抜いたニックスが94-93で勝利した。

この日はエルフリッド・ペイトン(右ハムストリング)、デリック・ローズ(健康安全プロトコル)、オースティン・リバース(個人的な事情)、イマニュエル・クイックリー(左足首)が欠場と、戦力的にはマジックを下回った。しかし、エースのジュリアス・ランドルがキャリアハイの17アシストを含む、18得点10リバウンドのトリプル・ダブルの活躍を見せ、アレック・バークスが21得点、レジー・ブロックが20得点、RJ・バレットが17得点、フランク・ニリキナが13得点を決めて、全員バスケでその穴を埋めた。

1点リードで迎えたラストプレー。エバン・フォーニエのパスに手を伸ばし、弾いたボールを奪ったブロックのスティールが勝利を呼び込んだ。ブロックはその直前にターンオーバーを犯し、マジックに逆転のチャンスを与えてしまったため、そのミスを取り返そうと必死だった。「ターンオーバーをした後だったから、絶対にボールを取り返さないといけないと思っていた。自分のミスから招いてしまったことだったから、絶対に止めないといけなかった」

ネッツ戦、セブンティシクサーズ戦で連敗を喫したニックスは、もしこの試合も落としていたら、ズルズルと連敗街道に突入していたかもしれない。この試合の重要性を認識していたランドルは「なんとしても勝たないといけなかった」と、試合後のインタビューで語った。

「チームを誇りに思う。僕はチームメートを信頼している。いつも正しいプレーを選択するように心がけていて、チームメートも適切な位置を取ってシュートを打ってくれる。今日はなんとしても勝たないといけなかった。みんながステップアップしてくれて勝てた。チームを本当に誇りに思う」

21勝21敗で勝率5割に復帰したニックスは、東カンファレンス7位に浮上している。選手の数が少ない中、気持ちの入ったディフェンスで接戦をモノにするなど、確実にチームとして成長している。ランドルを軸にこのままレベルアップし続けられれば、4位以下が混戦の東カンファレンスを盛り上げる『ダークホース』にもなり得る。