三好南穂「最後に優勝できるように」、町田瑠唯「富士通らしいバスケを」
Wリーグのプレーオフはベスト4が出揃い、3月14日から代々木第二体育館でセミファイナルが行われる。セミファイナルはレギュラーシーズン東西各1位とクォーターファイナルの勝者2チームによる2戦先勝方式で、GAME1は西地区1位のトヨタ自動車アンテロープスと富士通レッドウェーブがファイナル進出をかけて戦う。
富士通は東地区2位でプレーオフに進出し、クォーターファイナルでトヨタ紡織サンシャインラビッツを72-57で破り、2015-16シーズン以来となるセミファイナル進出を決めた。篠崎澪はクォーターファイナルについて「勢いがあるチームだったので、受け身にならず出だしからディフェンスを徹底して、富士通のペースで試合を運べました」と振り返る。それでも「大事な場面でのミスがあったりして、課題が残る試合だったので修正して次に生かしたいです」と言う。
今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、レギュラーシーズンは東西カンファレンス制を導入したことから、西地区のトヨタ自動車とは初対戦となる。篠崎は「一人ひとりが力を持っていて、選手層が厚いチーム」とトヨタ自動車の印象を語り、「中と外からバランス良く攻めてディフェンスも良いので、ウチは個ではなく、全員で攻めて守ってチーム力で勝負したいです」と続けた。
キャプテンの町田瑠唯はセミファイナルに向けて、こう意気込みを語る。「目の前の試合、富士通のバスケに集中して戦っていきたいです。個人的にはゲームコントロールはもちろん、積極的にアタックしてシュートチャンスを作っていけるように、富士通らしい速いバスケットを展開していきたいです」
一方、このセミファイナルからプレーオフに登場するトヨタ自動車のキャプテン、三好南穂は「目標であったレギュラーシーズン1位通過をすることができて、素直に良かったです」と振り返り、プレーオフへの思いを語った。「2シーズン前にセミファイナルの舞台で負けた悔しさがあるので、今シーズンは同じ失敗をしないように、気持ちをしっかり持って戦って、最後に優勝できるように頑張りたいです」
馬瓜エブリンは、富士通について「3ポイントシュートがすごく入る印象と、若いチームを町田選手や篠崎選手がしっかりと引っ張っているイメージです。そこで相手にリズムをつかませないように攻守に渡って凌駕していきたいです」と語る。
そして目標を「歴史を変えるようなプレーオフにしていきたい」と言うと、こう続けた。「それに向けて目の前の試合を一つひとつやっていくこと。個人としてはチームの起爆剤になりつつ、安定したプレーをしていきたいと思います」