横浜ビー・コルセアーズ

横浜が1、2ポゼッションを追いかける我慢の展開が続く

横浜ビー・コルセアーズvsサンロッカーズ渋谷の水曜ナイトゲームは、残り3分から15点のビハインドを覆した横浜が延長の末に91-86で勝利した。

SR渋谷は大黒柱のチャールズ・ジャクソンに、横浜はガード陣に対しトラップディフェンスを仕掛けられることで、ともなかなかペースを握りきれずに時間が過ぎて行った。それでもジャクソンは序盤こそ苦戦したが、持ち前のパワーとスキルを生かしてリングにアタックしていく。さすがに1対3の状況ではタフショットを強いられたが、自らリバウンドを取りに行きセカンドチャンスへと繋ぐことで違いを生み出し、SR渋谷が5点をリードして前半を終えた。

一方の横浜はジャクソンを止めるためにファウルがかさみ、第3クォーターでパトリック・アウダとロバート・カーターが個人ファウル4つに。さらに残り7分の時点でチームファウルも5つに達してしまい、ディフェンスの強度を落とさざるを得なくなったところをSR渋谷に突かれてリードを広げられた。

62-77と横浜の15点ビハインドで迎えた最終クォーター残り3分。SR渋谷が大きくリードしていたものの、ここに来てジャクソンに疲れが見え始める。試合中に足首を痛めた影響もあってか、シュートはリングに嫌われ、ディフェンスでも足が追いつかずファウルがかさむ。横浜はここで得たフリースローで点差を詰めると、勝負どころでオールコートプレスを仕掛け、SR渋谷から連続でターンオーバーを奪い、ラスト2分を14-1と圧倒して延長戦に持ち込んだ。

横浜ビー・コルセアーズ

「今日はあきらめなかったからこそ結果がついてきました」

延長戦に入っても横浜の勢いは止まらない。すでにアウダはファウルアウトとなっていたが、固いディフェンスからのトランジションで得点を重ねていくと、森川の連続3ポイントシュートも決まり主導権を握る。終盤ではカーターもファウルアウトとなるが、代わりに入ったキング開や竹田謙が身体を張ったプレーでチームに勢いを与えた。こうしてディフェンスからの速いバスケットを展開した横浜が延長戦を12-7と上回り、最終スコア91-86で勝利した。

勝利した横浜のカイル・ミリングヘッドコーチは、試合後の会見の第一声で「クレイジーゲーム」と言い、こう続けた。「すごいゲーム展開でした。でも、どんな試合でもあきらめたらいけないし、今日はあきらめなかったからこそ結果がついてきました。ケガ人がいたり、ファウルトラブルにも見舞われましたが、チーム全員、一人ひとりが勝利に貢献してくれた。特に若い選手が活躍してくれたし、チームとして良い形で勝利することができました」

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