チームファウルが4に到達も強度を落とさなかった守備の勝利
信州ブレイブウォリアーズvs新潟アルビレックスBBの第2戦。信州が9本中1本の成功、新潟が7本打って成功なしと、前半は互いに3ポイントシュートに当たりが来ず重い展開となり、インサイドでの攻防が目立った。
信州は小野龍猛のポストプレーや大崎裕太のアタックで得点を重ねるも、アレン・ダーラムを筆頭に外国籍選手3人で27得点を奪った新潟が35-33とわずかにリードして戦半を終えた。
後半に入っても、リードチェンジを繰り返す拮抗した展開が続いたが、3ポイントシュート成功を機に信州がペースを握る。三ツ井利也が3ポイントシュートを成功させると大崎、アンソニー・マクヘンリーも3ポイントシュートで続く。オフェンスにリズムが生まれた信州は山本エドワードの3ポイントシュートが決まり、11-0のランで2桁のリードを獲得した。
このまま信州のペースで進むかに思われたが、ジェイソン・ウォッシュバーンのセカンドチャンスポイントで悪い流れを断ち切った新潟が、ここからディフェンスを締め直して反撃を開始した。ボールマンへのプレッシャーを強め、ズレが生じても最後までシュートチェックに跳ぶことで信州のシュートタッチを狂わせる。ディフェンスからオフェンスへと良いリズムが生まれると、池田雄一の3ポイントシュートで締めた第3クォーターをまたぎ、12-0のランで逆転に成功した。
新潟に流れをもたらしたのは強度の高いディフェンスだった。しかし、逆転したのも束の間、最終クォーター開始3分でチームファウルが4に到達してしまう。フリースローを回避すべく、インテンシティが下がってしまう状況も考えられたが、新潟は逆に集中力を高め、アグレッシブな姿勢を貫いた。そして、納見悠仁のスティールからロスコ・アレンの速攻に繋げ3点プレーとなるバスケット・カウントを誘発。さらにダーラムもスピードのミスマッチを突いて3点プレーを成功させ、8点のリードを奪ってオフィシャルタイムアウトを迎えた。
その後、ダーラムのオフェンスリバウンドから納見の3ポイントシュートが飛び出すと、ダーラムがステップアバックからのタフな3ポイントシュートを沈め、この日最大となる13点のリードを奪った。ここからマーシャルのインサイドアタックを連続で許し、点差を詰められたが、時計を進めつつファウルゲームで得たフリースローを確実に沈め、76-70で逃げ切った。
新潟はゲームハイの27得点を挙げたダーラムを筆頭に、アレンとウォッシュバーンも2桁得点を記録と外国籍選手の活躍が目立った。一方、信州は初戦で16得点を挙げ、得点頭の一人でもある西山達哉がファウルトラブルもあり無得点に終わったことが計算外だった。また、1試合を通して6本しかフリースローを獲得できなかった(新潟は24本)ことも勝敗を分けるポイントとなった。