かつてのダンクマシーンも41歳、ベテランの役割に徹する
フリーエージェントのビンス・カーターがホークスとの1年契約に合意したと『The Athletic』が報じた。
『Yahoo Sports』によれば、カーターはベテラン最低保証額の240万ドル(約2億6500万円)で契約する予定だという。41歳のカーターは、NBA21年目のシーズンを再建期に入ったホークスで迎える。昨シーズンはキングスに所属し、平均17.7分のプレータイムを与えられたが、若手を積極起用する方針のホークスでは、出場機会が減少するのは確実だ。
それでもホークス移籍を決断したのには、自身の経験を『ヤング・ホークス』に伝えることに意味を見いだしたから。1998年のドラフト5位でラプターズから指名され、NBAを代表する『ダンクマシーン』として一時代を築いたカーターのキャリアハイライトは、2000年のオールスターウィークエンドに開催されたダンクコンテストでのもの。
その衝撃は今も色褪せないが、やはり年齢によるアスレティック能力の低下からは逃れられない。マーベリックス時代の2012-13シーズンからプレータイムが減り、セカンドユニットの一員としてチームを支える存在となった。41歳の今、主役を張るだけの力はない。それでも、40歳になった時に「あと何年やれるか分からないけど、バスケットボールが大好きで、辞めたくない」と偽らざる本音を語っていたカーターは、役割を変えてキャリアを続けている。
来シーズンのカーターは、いつ出番がきてもプレーできるように準備を整えつつ、若い選手たちの指南役、精神的な支柱としての役割に徹する。
20 seasons complete for Vince Carter! #SacramentoProud pic.twitter.com/UdVEoTwxaK
— NBA (@NBA) April 12, 2018