八村塁

レブロンを守りつつ15得点を挙げ、攻守に奮闘した八村

今シーズン最長となる4連勝中のウィザーズがレイカーズと対戦し、八村塁はレブロン・ジェームズのマッチアップを任された。

八村はボールや眼前に手を出し、出きる限りベストなディフェンスでレブロンにプレッシャーを与えた。しかし、相手は現役最強のNBAプレーヤー。一瞬の隙を突かれてアシストパスを通され、ドライブから得点を許した。ポストプレーに対しても身体をぶつけて押し負けず、素晴らしいディフェンスを見せたが、レブロンはターンアラウンドからのフェイダウェイシュートを軽々と沈め八村の上を行った。

レブロンとのマッチアップという大役を任されながらも、八村はオフェンスでも奮闘。ゴール下でシールし、シュートファウルを獲得してフリースローで初得点を挙げると、ポンプフェイクからのドライブでレブロンからファウルを誘発した。また、コースト・トゥ・コーストに得意のミドルジャンパーを沈めるなど、前半で7得点を挙げた。

しかし、ペイントエリアへの狭い場所を狙いすぎてターンオーバーになるなど、インサイドでの得点が伸びず、外のシュートも当たりが来なかった。レブロンが前半だけで13得点7アシストを記録し、モントレズ・ハレルがインサイドを制圧して15得点を挙げたレイカーズが14点をリードして前半を終えた。

だが、後半に入るとセカンドユニットが機能したウィザーズのペースに。ロビン・ロペスがインサイドで得点したことでハーフコートのバランスが良くなり、ブラッドリー・ビールが個で加点。ラッセル・ウェストブルックは安易にミドルシュートや3ポイントシュートを打たずにリングへのアタックを選択してファウルを獲得し、パスを散らしたことでレイカーズに的を絞らせなかった。また、トランジションも機能したことで、攻撃にリズムが生まれたウィザーズは、デニ・アブディヤの3ポイントシュートが決まり、第4クォーター開始2分で逆転に成功した。

八村は残り7分に3点プレーとなる豪快なダンクを成功させる。さらに、残り3分を切った場面でも点差を2ポゼッション差に広げる貴重な3ポイントシュートを成功させるなど、要所で活躍した。また、前半はほとんど止めることができなかったが、時間が進むにつれてレブロンのプレーに慣れ、抜かれることなくパスを選択させ、確率の低い3ポイントシュートを打たせるなど、ディフェンス面でも多大な貢献をした。

残り9.8秒にレブロンにシュートをねじ込まれ、延長戦に持ち込まれたが、この日のウィザーズは最後まで集中力が切れなかった。ビールとウェストブルックの個を強調し先行すると、同点を狙ったレブロンの3ポイントシュートが外れ127-124で勝利した。

八村はビールの33得点、ウェストブルックの32得点に次ぐ、15得点を挙げ、8試合連続で2桁得点を記録した。レブロンに31得点を許したものの、3ポイントシュートを10本中2本の成功に封じるなど、八村のパフォーマンスは攻守ともに勝利に一役買っていた。

ウィザーズは連勝を5に伸ばし、『プレーイントーナメント』圏内のヒートまで1.5ゲーム差に迫った。どこまで連勝を伸ばせるか、今後の期待が高まる。