逆境を乗り越えて成長したザック・ラビーン、ブルズの仲間たちはNBAオールスター選出を強力に後押し

逆境を乗り越えて成長したザック・ラビーン、ブルズの仲間たちはNBAオールスター選出を強力に後押し

2021/02/23 17:05
ザック・ラビーン

主要スタッツのほとんどでキャリアハイ、チームを引っ張る」

ロケッツはクリスチャン・ウッドの欠場が長引き、さらに若手重視の方針を打ち出したことで一体感を出せずに7連敗中。本拠地ヒューストンを含むテキサス州が寒波の被害を受ける中で2試合が延期となった後にブルズと対戦したが、全く歯が立たず100-120と完敗を喫した。逆にブルズは好調で、これで直近の9試合で6勝を挙げている。

好調なチームを引っ張っているのはザック・ラビーンだ。今シーズンここまで28.9得点、フィールドゴール成功率は51.8%で、3ポイントシュートは1試合平均3.5本を成功率42.9%で決めている。さらには5.4リバウンドと3.7アシストと、これらすべてがキャリアハイの数字である。特に2月は絶好調で、22日間で12試合を戦う過密日程ながら平均32.0得点をマーク。ロケッツ戦では21得点で、30点超えが4試合で途切れたが、これは圧勝しすぎた結果だ。6点リードで迎えた後半開始から5分間でラビーンは14得点を固め打ち。その後は20点前後のリードを保つ余裕の展開で、ラビーンは無理して自分でアタックには行かず、チャンスメークに徹した。この第3クォーターでブルズは46得点と驚異的なオフェンス力を披露している。

チームハイの24得点を挙げたのはコービー・ホワイトだったが、ラビーン以外の選手がブルズで最多得点を挙げるのは実に10試合ぶりのこと。そのホワイトも「チームの好調はラビーンのおかげ」とエースを称えた。

ブルズとその周辺では、抜群のパフォーマンスを続けるラビーンがNBAオールスターに出るべきだ、との意見が大勢を占める。先日、ヘッドコーチのビリー・ドノバンはこう語っている。「オールスターの選手は個人で素晴らしいプレーをするだけでなく、チームのレベルも引き上げる。ザックは今、それができる選手になっている。他の誰かがオールスターに相応しくないという意味ではないが、彼よりも優れたプレーをした選手は他にいないと思う」

先のキングス戦を終えた時点でラビーンは、自分の評価を高めるためではなくチームの勝利だけを意識してプレーしていると語っていた。「たくさんの負けを経験する中で、上手く行かない時に誰かのせいにしてはいけないんだと気付いた。自分自身に向き合い、チームに貢献するために何をすべきかを見つけ出さなきゃいけなかった。それは僕が点を取るだけの選手じゃなく、ディフェンスもできる2ウェイプレーヤーになることだ。それを見せたい」

「インジュアリーレポートに載るようなものじゃないケガをたくさんしながら戦っていて、100%の状態でプレーすることは望めない。でも、左膝の前十靭帯断裂からは長期欠場をせずやってきている。ケガをしやすい選手だとは思われたくないし、常にチームメートのためにプレーしていたい」

NBAキャリア7年目を迎えて25歳になったラビーンは、技術的にも精神的にも一回り大きくなった。NBAオールスターのスターターを決める投票でラビーンは、選手投票でジェームズ・ハーデンと並ぶ東カンファレンス3位の58票を集めている。かつてダンクコンテストで主役を演じた若者は、オールスターに相応しい選手へと成長した。

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