ドレイモンド・グリーン

「もし勝ちたいなら、チームにはドレイモンドが必要だ」

ウォリアーズは現地20日に行われたホーネッツ戦で、テリー・ロジアーのブザービーターを浴びて逆転負けを喫した。

ウォリアーズは残り9.2秒の時点で2点をリードしていたが、ルーズボール争いの中、ホーネッツのタイムアウトが認められた判定に激昂したドレイモンド・グリーンが2度のテクニカルファウルをコールされて退場となった。テクニカルファウルのフリースローで同点にされ、ロジアーのブザービーターが決まったこともあり、グリーンの軽率すぎる行動がチームの敗北を招いたと言える。

グリーンも自身の非を認めた。「僕は間違っていることをした時、間違いを認めることができる。そして、僕は間違っていた。チームメートにはサポートに対する感謝の気持ちを伝えたが、僕の行為はサポートされなくても仕方ない」

感情を表に出すことがプラスに作用することもある。ただ、グリーンは2016年のキャバリアーズとのNBAファイナル第4戦で感情のコントロールを失い、フレイグラントファウルをコールされ、累積ペナルティにより第5戦を欠場した『前科』がある。

グリーンもそのことを引き合いに出し、「30歳の男がやるべきことではなかった」と自身の精神的な未熟さに辟易している。「2016年のファイナルの1試合出場停止処分以上に自分自身に失望した。今回のことは僕自身にコントロールできたことだったからね。当時は25歳で今は30歳だ。それでも、今も言い過ぎてしまっている」

敗れた試合後、指揮官のスティーブ・カーは「一線を越えた」とグリーンに苦言を呈した。それでも、カーはグリーンの重要さを強調するとともに理解も示した。

「ドレイモンドはこのロッカールームでとてつもなく尊敬されている。もし試合に勝ちたいなら、チームにはドレイモンドが必要だ。チームのみんなも同じように感じているはず。彼は忠実で、競争者であり勝者。 その代償として彼が時々感情をぶちまけてしまうのであれば、それはそれで構わない」

手痛い敗戦となったが、これを機にグリーンが感情のコントロールを向上させることができれば、授業料としては安いのかもしれない。