ミッチェル「彼は試合のリズムを生み出してくれている」
絶好調のジャズは現地2月17日に敵地でクリッパーズと対戦し、114-96で勝利した。
カワイ・レナードとポール・ジョージ、それからニコラ・バトゥーム、ルーク・ケナードが欠場しアドバンテージはあったとはいえ、ジャズは勝つべき試合を落とさず9連勝を果たしている。
結果だけを見ればジャズの快勝だが、前半はドノバン・ミッチェルがパトリック・ベバリーの積極的なディフェンスに苦しめられ、思うようなプレーができなかった。しかし、今シーズンのジャズの真骨頂は試合中の修正力にある。特に第3クォーターのパフォーマンスはリーグでもトップクラスで、平均31.3得点はリーグ2位の数字だ。
この日もジャズは46-51で迎えた第3クォーターを35-24で上回って逆転に成功すると、第4クォーターの立ち上がりからジョーダン・クラークソン、ジョー・イングルズが続けて3ポイントシュートを成功させてリードを2桁に広げた。その後もミッチェル、クラークソン、ルディ・ゴベアを中心に得点を重ねて勝利を収めた。
23得点20リバウンドと大活躍だったゴベアは、試合後の会見で「今後レベルアップできる部分があると思うか?」という質問に対して、「いつだって成長の余地はある。今日はフリースローを1本外してしまったしね(8本中7本成功)」と答えた。
シーズン前にNBAセンター史上最高額の契約を勝ち取ったゴベアは、自分に課せられた責任と役割を理解している。「毎試合で守備でのアンカーにならないといけない。そういう役割をチームメートから求められている。いつも同じ気持ちで毎試合に臨んで、常にアグレッシブにプレーしないといけない」
試合内容が伴っての連勝ということもあり、チームの雰囲気も良い。ゴベアの前にメディアの質問に答えていたイングルズは、会見場を離れる際に「ここ数年はルディのおかげで自分も優れたディフェンダーと評価してもらえている。そんな話をしていたら本人が来たよ。僕が彼に感謝しているのと同じように、彼がどれだけ自分に感謝しているか聞いてみてよ」という冗談が飛び出すほどだった。
また、イングルズは「彼はどの試合でもチームにとってすごく大きな存在」とゴベアを称えた。「20-20というスタッツを残せば、彼がどれだけの存在か目に見えて伝わる。今日だけでなく、毎試合で彼が貢献してくれていることを僕たちは分かっている」
チーム最多の24得点を記録したミッチェルもゴベアを絶賛。「本当に積極的にプレーしていた。スタッツは何かの証明にはなるけど、ちょっとしたことだ。それよりも、例えばすぐに自陣に戻るとか、相手と接触してもフィニッシュさせる力、それからダンク。こういったプレーで彼は試合のリズムを生み出してくれているよ」