「自分がやるべきことをやるだけだと思ってプレーしました」
1月13日に特別指定選手として川崎ブレイブサンダースに加入した、東山高校3年の米須玲音が2月13日のレバンガ北海道戦でBリーグデビューを果たした。
米須がコートに送り出されたのは93-73と川崎の大量リードで迎えた第4クォーター残り2分27秒。川崎は藤井祐眞がボールを運び、ハーフコートに入ると米須を起点にオフェンスを組み立てる。米須は残り1分20秒でピック&ロールからのドライブに行くが、惜しくも初シュートならず。それでも北海道から高い位置でダブルチームを仕掛けられるも、慌てることなく冷静に味方にパスを出して対応した。
そして、残り55秒でトップの位置からゴール下にいるジョーダン・ヒースにノールックでパスを通すと、Bリーグでの初アシストを記録した。残り31秒、トップの位置でパスを受けると、ディフェンス3人をかわすダブルクラッチを成功させて初得点を記録した。
初めてBリーグの舞台に立った米須は「いつでも出られるよう準備はしていましたが、今日試合に出ることができて本当に良かったです」とコメント。「チームのみなさんがしっかり点差を広げて僕を出そうという想いも持ってコートに立ってくれていたのだと思います。コートに出て、一本目のシュートは緊張しすぎてうまくいかなかったです(笑)。ずっとコートに出ていた他の4人の選手たちが、自分にボールを回すようにと動いてくれましたので、あとは自分がやるべきことをやるだけだと思ってプレーしました」
アシストを得意としている米須らしく、Bリーグでの最初の記録はアシストとなった。「自分からJ(ジョーダン・ヒース)に走るように伝えていたのですが、出したパスをしっかりJが取ってくれました。そのアシストに加えて、点数を決めることもできたのでホッとしています」と振り返った。
また、米須からのパスを見事にリングに沈めたヒースは「あそこでパスがくるとは思っていなかったのですが(笑)、完璧なパスだったのでしっかりと決めきれて良かったです」とコメントしている。
ここまではベンチ登録すらなかった米須だが、デビュー戦で2得点1アシストを記録し、チームも98-75で勝利。藤井が「初得点と初アシストに繋がったので本当に素晴らしいデビューになったと思います」と称えたように、上々のBリーグデビューを果たした米須の今後に注目だ。