オーストラリアNBLで結果を残し続ける馬場雄大「このリーグにいる間は輝いている存在でいなければいけない」

オーストラリアNBLで結果を残し続ける馬場雄大「このリーグにいる間は輝いている存在でいなければいけない」

2021/02/09 17:45
馬場雄大

今シーズンからオーストラリアNBLに挑戦しているメルボルン・ユナイテッドの馬場雄大が、開幕から見事なプレーを披露している。開幕戦で10得点3リバウンドを挙げ、試合後の記者会見に登場するインパクトを残すと、7日に行われたパース・ワイルドキャッツ戦では14得点3リバウンド2アシスト2スティール2ブロックを記録。攻守に渡って大暴れし、『PLAYER OF THE GAME』にも選出された。チームの主力として開幕5連勝にしっかり貢献している馬場にオンライン取材を行った。

「成果を出し続けていけば、ちゃんとボールは回ってくる」

――7日のパース戦は、素晴らしい活躍でした。自己評価を教えてください。また、昨シーズンのリーグMVPであるブライス・コットンへのマークを任されましたが、どんな手応えでしたか。

ケガ人も出ている中、自分が求められているところはコートで表現できました。この試合のような内容をこれからも続けていきたいと思います。コットン選手を止めるか止めないかで勝敗が変わってくる、彼を抑えるのが僕の役割だと言われていました。ディフェンスは自分が求められている部分で、それを遂行した感じです。ディフェンスが強みであることは、僕のバスケ人生を通して感じているところです。チームから大きな信頼を得られているかは分からないですけど、自信を持っています。

――『PLAYER OF THE GAME』に選ばれた感想を教えてください。

イージーな3ポイントシュートを決められなかったですし、もっとできたかなという印象ですね。テクニカルファウルをもらってフリースローを打った時には、声援で固くなって外してしまったところもあったので、まだまだ改善の余地はあります。

――惜しくもファウルアウトでベンチに下がる時、会場からスタンディングオベーションを受けた時はどんな気持ちでしたか。異国の地で認められている充実感はありますか。

すごくうれしかったです。勝った後も僕も名前を観客の皆様が叫んでくださったりしていて歓迎されていると感じています。ただ、充実感はまだ全然です。まだ1試合こういった形で評価してもらっただけで、これからです。次の試合もすぐにあるので浸っていられないのが正直なところです。

――あの大活躍でも冷静なのは、NBA選手になるためにはNBLで1年目から活躍するのは不可欠と考えているからですか。

今、25歳でそんなに若くはないです。1年でも早くNBAでプレーしたいことを考えると、このリーグでプレーしている間は輝いている存在でいなければいけない。時間がないと焦っているわけではないですが、そういう思いはあります。オーストラリアに来てから、刺激がすごくありますし、楽しみながらやれています。何をするにも楽しみながら結果を求められることが一番ですね。

――すでに現地でも高い評価を受けているディフェンスですが、オフェンスについての手応えを教えてください。

オフェンス面でのインパクトはまだまだ出せると思っています。もっとボールハンドラーとしてアシストだったり点数に絡んでいきたいです。ボールをもらえるための信頼はゲームで培われていくもの。成果を出し続けていけば、ちゃんとボールは回ってくると思うので、昨日のようなプレーをさらに伸ばしていきます。

――では、英語についてはどんな手応えですか。インタビューも普通に対応している印象です。

正直コミュニケーションのところはまだまだですけど、去年と比べると成長を感じられますし、インタビューの対応も少しずつ自信を持ってやれています。さっきも言いましたけど、NBA選手になるためにはあまり時間がないというか、すぐにでも行きたいと思っているので、一日でも早くもっと流暢に話せたらいいなって思います。

フレーズだったりボキャブラリーの部分についてもっとアウトプット、インプットの両方をしなければいけないと思っています。ただ、明日やろうといってできることではないので、変に焦らずに一歩ずつ習得していきたいです。

馬場雄大

チームトップクラスの身体能力「スピードは海外でも通用する」

――NBL全体のレベル、選手のスキルについてはどんな印象ですか。また、個人としてのNBAへのコールアップが優先事項のGリーグと比べ、NBLの方がプレーしやすい部分はありますか。

昨日のコットンもそうですし、1試合30点を取る選手も結構いて、個人のレベルとしてはすごく高いかなと。どのチームもチャンピオンシップを狙っている強い気持ちを感じていて、お互いに刺激し合っているリーグだと思います。

Gリーグの時は個人が強調されていたので、オーストラリアと比べてふわっとしているというか、やりずらさはありました。オーストラリアではプレーオフに向けて勝つか負けるかのところでチームとして戦っていて、日本でもずっとそういった環境でプレーしてきた僕には合っていると思います。

――先日、オーストラリア協会が発表した東京オリンピックに向けた24名の候補選手で多くのNBA選手が名を連ねている中、メルボルンからもクリス・ゴールディング、ジャック・ランデイル、ミッチ・マキャロンと3名が選出されています。彼らからどういうところを学んでいますか。

彼らはリーダーシップがすごいです。コミュニケーションをよく取っていて、みんなからすごく信頼されています。学ぶところが多いですし、日本代表に僕が帰った時はそういう部分を取り入れていきたいと思っています。

――ちなみにシーズン開幕前の身体能力測定のコンバインを行った際、かなり成績が良かったと現地メディアが紹介していました。

チームで計った時、どのカテゴリーでもトップ3には入っていました。これまで海外で計測したことがなかったので、こうして比べることができて自分のスピードは海外でも通用すると自信を持つことができました。

――開幕からのパフォーマンスで、チームの中でより信頼を勝ち得ている手応えはありますか。

海外は結果を出してナンボの世界なので、残せないとその信頼も薄れていきます。多少なりともGリーグでやってきた信頼はありましたが、試合ごとのパフォーマンスが影響して、信頼も上がってきていると感じています。

――今はシックスマンの位置が確立されていますが、先発で出たい思いはありますか。

スターティング5にこだわりはなく、輝いている選手であることへの意識のほうが強いです。コートで輝いていたり、ちょっと違うなと思ってもらえるプレーができたらチームにも貢献できていると思います。Bリーグでも最初はシックスマンから結果を残していきました。シックスマンとしての役割は分かっていて、自分のプレースタイルにピッタリだと思います。どこで出るかにはこだわらずに、出た時にどう自分のプレーをするかです。

――最後にあらためてここまでのプレーを経ての収穫と課題、これからフォーカスしたい部分を教えてください。

もう少しボールハンドラーとして機能し、そこでの自信や信頼を勝ち取る。自分の通用しているところは継続しつつ、課題なども克服していきたいです。ただ、日本に比べて試合数も多くないので、1試合1試合を大切にしてチームの勝利に貢献していきたいです。

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